朝目が覚める。今何時ぺこ??ふわっと良い匂いがして起きると不破っちが朝食の用意をしている。
「不破っちぃ?」
「あ、ぺこら!おはよう〜」
「ファ~~~あんた起きんの早くね?ちゃんと寝たぺこか?」
「寝てる寝てる、しかもそれ言ったらぺこらも早いって」
「いやぺこーらは偶々目が覚めただけ。いつもは、朝起きるの遅いからママに怒られてるぺこ」
「ンハハハ 想像つくわw」
テーブルには昨日と同じように食パンとソーセージが並んでいた。今日は牛乳もついているようだ。
「お!牛乳あるぺこじゃん♪」
「何々?ぺこら牛乳好きなん?」
「うん!家にあったら一日で飲みほすくらい好きぺこ︎」
「おーそっかそっか、覚えとく」
そう言って昨日と同じように席につく。
「「いただきます。」」
「何かぺこーらさぁ」
「ん〜?」
「今までは村の中で家族とご飯を食べるのが日課だったからこうやって家族じゃない誰かとご飯を食べるのは初めてぺこ」
「家族で食べる食事ってまた違うもんな、嬉しい?」
「うん」
「んはは、良いねぇ」
別にうまいものはうまいし家族と食べるご飯はよりうまいぺこ。だけど家族じゃない人とこうやって食べるご飯は心に残るって言うか思い出に残ってかめちゃくちゃうまいなって思う。
食事が終わりリビングでまったりしてると 「ぺ こら !今日もやらん?」と言って不破っちがゲーム機を持ってくる。
「ぺこーら昨日で学習したからね?今日は負けねーぺこよ?」
「wwよし、やるかぁ!」
ゲームをしてる途中、「ツッ」 不破っちが若干顔をしかめた様に見えた。
「不破っち?」「ん?」
すると突然何処からかアラームが聴こえてきて思考が霧散する。
不破っちが居なくなっただけで一気に隣が寂しくなる。
ぺこーら、今までこんなに寂しいとか思うことあったっけ。村でもだいたい部屋に引きこもってた方だから1人には慣れてるって思ってたのに。
少しして不破っちが自分の部屋から降りてくる。
そこには瞳に合わせた様な紫色のスーツを身に纏い髪をバッチリ決めたホストが居た。大人の色気を感じる香水を着け、さっきまでのふわふわとした雰囲気と違い今はギラギラとしたオーラを纏っている。
「おおぉ〜〜、不破っちかっこいいぺこじゃん!!」
「そう?何かぺこらに褒められると照れるわ//」
「三度の飯より貴方の笑顔。No.1にしてください コッ☆彡」
そう言って決めポーズをする。
「ファッwファッwファッw」
「いや、それはホストだわぁw」
「ま、本業なんで」
「ま〜でも、本当にかっこいいぺこ」
「おぉん、嬉しいわ。そう言われると」
「じゃ、行ってくるね。遅くなると思うからご飯は好きなときに食べて良いよ。」
「冷蔵庫に入れてあるから。」
「まじか、ありがとうな不破っち。」
「良いってことよ。」じゃ、行ってくるね~」
「は〜い、行ってらっしゃい」
バタンと扉が閉まるとそこにはぺこらの独り言だけが流される。
「あいつあの時間に起きときながら何食もご飯作ってたのか、、、、」
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