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翌日仕事は入っていたけど、こんな状態の阿部ちゃんを置いておけなくてマネージャーさんに頼んで1日延期してもらった。

岩本くんにも、阿部ちゃんといますと連絡しておいた。

『傍にいてやって』と返ってきた。



目の上の痣が少し濃くなったように思う。傷口も腫れている。

物を投げられて当たった痕だとわかると、身体中の血が煮えたぎるような怒りをおぼえた。


(阿部ちゃんは何も悪くないのに)


💚「んっ…嫌だ、嫌だぁ…」

🖤「阿部ちゃん!」


せっかく眠れたと思ったら、魘されてすぐに起きた。呆然と俺を見て、またその瞳が涙で揺らぐ。


咄嗟に腕を伸ばして、抱きしめてしまった。


🖤「もう終わったから、大丈夫だから。泣かないでください。俺いるんで」


言いながら心臓が痛いほど鳴る。

そもそも触れられて嫌じゃないかと心配になったけど、やがて阿部ちゃんの腕がおずおずと背中に伸びてきた。


💚「ありがと…俺、ずっとめめといたい」


掠れた声。


本音を言えば、こんな事で想いを通わせたくはなかった。それでも自己犠牲をやめて、念願の番組を手放して、俺の想いに応えようとしてくれた腕の中の人が愛しくてたまらない。

🖤💚 自己犠牲からの脱却

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