テラーノベル
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放課後の屋上は、夕陽に照らされて赤く染まっていた。
「シャオロン!今日も来たんか」
ドアを開けたのは、ロボロだった。彼の体格の良さと筋肉質な腕は、いつもと同じく制服の袖から覗いている。
「おう、ロボロ。待ってたで」
シャオロンは軽く手を上げて応えた。風になびく茶色のボブヘアと豚のヘアピンが、夕陽に照らされて輝いていた。
「なんか話ある言うてたけど、なんや?」
「あー……その……」
シャオロンは顔を赤らめながら視線を逸らした。
「ロボロのこと、ずっと友達と思ってたけど……もっと特別になりたい、かも」
沈黙が二人の間に流れる。
「は?」
ロボロの眉が上がった。
「それって……つまり……?」
「だから!」
シャオロンは勢いよく立ち上がり、ロボロの前に立った。
「俺、ロボロのことが……す、好きやねん!恋人になりたいんよ!」
屋上の空気が凍りついた。
「……マジで言うてるんか?」
ロボロの声は小さくなった。
「冗談でこんな恥ずかしいこと言えるか!」シャオロンは唇を噛みしめた。
「ずっと友達でいるのが嫌なわけじゃないねん。ただ……俺の気持ちを伝えたかっただけ……」
しばらくの沈黙の後、ロボロの口元に笑みが浮かんだ。
「ふっ、そんなに顔赤くしてまで告白するなんて、珍しいな」
彼は一歩踏み出し、シャオロンの頬に触れた。「でも……俺も実は……」
「じゃあ、また明日な」
「おう」
二人はいつもの交差点で別れようとしていた。しかし今日は違った。
「あの……」
シャオロンが小さな声で言った。
「今日から恋人になったわけやし……」
「何?」
ロボロが振り向いた。
「その……帰り道、一緒に歩いてもいいかなって……」
シャオロンの顔はまた赤くなっていた。
ロボロは少し驚いた表情を見せた後、優しく微笑んだ。
「当たり前やろ。俺ら、もう付き合ってるんやから」
二人は並んで歩き始めた。普段なら騒がしく話しながら帰るのに、今日は不自然なほど静かだった。
「なんか緊張してる?」
ロボロが訊ねた。
「そ、そりゃそうやろ!」
シャオロンは足早になった。
「今までと全然違うやん!」
「そうか……」
ロボロはゆっくりとシャオロンの方へ近づき、手を伸ばした。
「こういうのはどうや?」
彼の大きな手がシャオロンの細い指を包んだ。
「あ……」
シャオロンの心臓が飛び跳ねた。
「な、なんで急に……?」
「恋人やったらこれくらい普通やろ?」
ロボロの耳も少し赤くなっていることに気づいた。
「それに……シャオロン、可愛いすぎるねん」
「か、可愛くないわ!」
シャオロンは必死に否定しようとするが、繋がれた手を離そうとはしなかった。
夕暮れの中、二人の影は一つに重なり合っていた。
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