コメント
2件
『ん…あれ、私…..』
目覚めると 見覚えのない部屋にいた。
ここは何処だろう…と辺りを見渡すと
扉が ガチャ と開いて幻太郎さんが入ってきた。
「おはようございます。(名前)さん」
『あ、…幻太郎さん..あの、ここって…』
「嗚呼、小生の家です。」
幻太郎さんは微笑みながら私に言った。
『え…あ、』
そうだ…と頭の中に記憶が蘇る。
『あ、..ご、ごめんなさ…』
「何故謝るんですか?..小生は別に嫌な気にはなっていませんよ」
優しいな… 他の人 とは違う気がする..
あって数時間だと言うのに私は既に心を開いていた。普通ならこんな直ぐに心を開くなんてないと思うけど、きっと前に起こったこと等が重なってこういう優しい人にはすぐ安心してしまうのだろう。
そんなことを考えていると
上から
降ってきたバックの存在を思い出した。
『あ…そうだ..あの、幻太郎さん..私のバックってありますか、?』
私がそう尋ねると幻太郎さんは
「ええ、こちらに..」
と私に手渡した
中身を見てみると 衣服や私のお気に入りの服、化粧品等などが入っていた。
『え、?』
なんで、?この服とかタンスに入ってるはずなのに、…
少し怖削いてしまった。
「どうしました?」
『あ、..いえ』
幻太郎さんは不思議そうに私の顔を覗いた。
『無、なんでもないです!』
「そうですか….」
幻太郎さんの声は何故か悲しそうだった。
「..あ、そういえばもうすぐ19時ですね..夕食を用意してあるので食べましょう」
『え、..何から何まですいません、!』
「いえ、小生が望んた事です」
幻太郎さんは優しい笑顔で私に手を差し伸べ、リビングへと向かった
食後
幻太郎さんが作った卵焼き、ほんの少し甘くてとても美味しかった。
幻太郎さんは服を着替えるならあちらで。と部屋を用意してくれて本当に優しい人だな…と思った。
私が着替え終わり、化粧もし終わると玄関から
ピンポーン
とインターホンが鳴った。
『…誰だろう』
..幻太郎さんの彼女さんかな…?
何故かそう考えると胸がズキッと痛んで、何故か少し苦しかった。
「は~い」
幻太郎さんは玄関を開け、その人を家の中に入れた。
楽しそうな声が聞こえる。
盗み聞きは悪いけど少し耳を澄ます。
するとこんな声が聞こえた。
?「ねゲンタロ!!今日なんか怪し~よ?…もしかして女の子来てるとか?♪」
….え、この声って….
『…飴村さん、?』
高くて少し女の子っぽい可愛い声。
1度聞いたら脳にこびり付いて離れないような声…
あの人しかいない。
私は怖くなって自分のいる部屋の物陰に隠れた。..
何故か本能が危ないって言っているような気がして、冷や汗が出そうになる。
心臓音が ドッ ドッ と足音の様に私の体の中に鳴り響いて、さらに緊張が高まる。
すると突然 飴村さんの声が聞こえなくなり、こちらに近ずいてくる音が聞こえた。
「ゲンタロー..なんか隠してるでしょ」「いえ、何も」
「ふ~ん..なら、この部屋入ってもいいよね♪」
『ぇ』
ガチャッ
飴村さんが…入ってきた。
心臓音が高まり、聞こえてしまうんじゃないかという不安がある。
足音はこちらに近ずいてくる
1歩
2歩
3歩
4歩…
五歩。飴村さんは私の目の前にたち、
ふふっ…と笑う。
『っ…』
嗚呼、終わりだ…見つかってしまった、
私が諦めて目をぎゅっとつぶると上から
「初めまして♪オネーサン♡」
と声が部屋に響いた。
『…え、?』
..初め、まして…、?
…嗚呼、そうか飴村さんは私のこと忘れてるんだ。
…忘れてるんならこっちにとって好都合かもしれない。
『は、初めまして…飴村さん』
「え、僕の名前知ってるの~?」
『ま、まぁ…多分(ボソ)有名なので…』
「凄ーい♪僕ユーメーなんだ♪」
飴村さんは嬉しそうに部屋をスキップする。
幻太郎さんは「はぁ…」と深いため息をついている。
幻「…乱数….あまりその方に近ずかないで頂けますか。」
?なんて言ってるのか聞き取れなかったけど…なんか怒ってる、?
乱数さんは幻太郎さんの言葉を聞いて少しニヤッと笑みを浮かべると私に抱きついてきた。
『うわっ?!』
乱「この子はボクのだよ~♪ゲンタロー?横取りは メッ!だよ♡」
幻「っ….」
幻太郎さんは悔しそうな顔を浮かべ私の腕を握ると乱数さんから引き剥がした。
幻「….小生をあまり怒らせないで頂けますか。」
乱「わ~!ゲンタロー怖ひ~♪」
こ、これは…仲がいい?のかな…?
乱数
「暇だな~…」
今日は服の締切日でもないし、オネーサン達はお仕事だし…暇だな~..
…あの子、何処にいるのかな。
ボクの頭にはいつも あの子 が浮かぶ。
…
「…くそっ…..」
ガリッ(飴玉を噛み砕く)
「…ゲンタローのところ行こ」
何故かあの子が頭の中に浮かぶ時は幻太郎も浮かぶ。
もしかしたら、今幻太郎の家に行けばあの子に会えるのではないか。
そう思いついた。
ゲンタローの家に行ってみるとゲンタローは嬉しそうな顔をしてドアを開けた。
..なんか怪しい。
『..ね~ゲンタロー..なんかいい事あった?』
「っ…いえ、何も。」
『絶対なんかあるじゃ~ん!!』
…そんな反応されるとあの子がここにいるとさらに思ってしまう。
幻太郎がお茶を用意していると隣の部屋から
ガサッ…
と音がした。
『..ね~ゲンタロー、今日他に誰か来てる?』
「….来ていませんよ」
…嘘臭。
…
『ふ~ん..ならこの部屋、入ってもいいよね♡』
ドアを開けるとパッと見誰もいないように見えたが、奥の方で
ガサッ…と音がした。
..お化けとか言わないよね?
奥の方へ進むと
あの子
が居た。
『!….ふふ、』
…. 見 つ け た
..やっと、会えた。ずっとずっとずっとずっと….探してたんだからね、?
もう離さない….離してあげない。
やっと会えたんだもん…
そんな怯えた顔しないでよ。
…そんな顔も可愛いけど…
その顔僕にだけ見せて欲しいな…
他の誰にも触れさせたくない、
今すぐボクの物にしてあげるから
覚悟してね (名前)ちゃん♪