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仮面《上っ面》が剥がれる音がした。
まるで、耳にムカデを詰められた様な音。
仮面のしたはドス黒い闇だった、見ていると吸い込まれそうになる。
落下した仮面は、地に触れるとガラスの様に崩れていった。
上っ面を失くした当の僕自身は湧き上がる殺人欲求と破壊衝動に支配されないように必死に自分を殴り、痛みで気を紛らわして抑えようとした。
それでも抑えきれないみたいだったから、人を探した。
見つけた人間をただひたすらに追いかけた。
誰でもいい…誰でもよかった。本当に誰でもよかった。
作ったばかりのマスクは少しぎこちなかったが充分闇を抑える事はできた。
明日の言い訳はどうしようか、どうやって誤魔化そうか。
色々と考えた…取り敢えずコレはバラそう。
見ていて不快だし、大して綺麗でもない。
バラバラにした汚物をあちこちで埋めて、今日は夜を更かす。