テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
わっ
27
メロォン
48
「‥‥ねぇ!」
「‥‥‥‥‥‥」
「待ってって!」
「‥‥‥‥なんですか?」
少しだけ歩くスピードを緩める
まったく
別々に帰れば良いのに、なんでか叶さんは俺の後ろをついてくる
一緒の方だって言っても別に関係ないだろ
「怒っちゃったの?」
「‥‥別に」
「怒ってるじゃん。別に僕まだ何もしてないのに」
「何もって‥‥そんなの俺に言わないで下さい」
「じゃあこやに何にも言わないで星導の事好きにして良いって事?」
「‥‥‥‥そう言う事じゃ」
「じゃあ次に星導と2人っきりになったらキスしちゃおうかな」
「は⁈そんなのダメです!」
「なんでダメなの?」
「付き合ってもないのにそんな‥‥」
「キスしてから付き合っても良いじゃん」
「ダメですっ!!」
順番の問題なのか、叶さんがそんな事言っているからなのか‥‥
俺もムキになり否定に走る
「でもなぁ、僕まだキスした事ないしな」
「そんなの知りませんよ!」
「こや、練習台になってくれる?」
「はぁ⁈‥‥え、今なんて‥‥?」
「僕もうまくキス出来るか分からないし、こやが相手してくれる?」
叶さんが何を言っているか分からない
練習台に?
俺が?
何故?
「嫌ならいいよ別に。すぐに星導にしてみるから」
「ちょっ‥‥なんでそうなるんですか? 」
「こやが僕のキスの相手してくれるなら、その間は星導には手を出さないよ?」
「‥‥‥‥」
状況が飲み込めない俺の手を掴み、誰も居なくなった公園へと叶さんが俺を引っ張って行く
「どうする?こや‥‥僕とキスをするか、星導と僕がキスして良いか」
「星導とはダメです!」
「じゃあこやにしても良いのね?」
「いやそれはなんで‥‥」
「だって今こやが選んだじゃない?星導かこやか。星導がダメならこやがキスしてくれるんでしょ?」
「えっ⁈いやそれは‥‥」
「そうだよ。こやが選んだんだから。そうだよね?」
「選ぶって‥‥俺‥‥」
「今から星導の家に行って呼び出しても良いんだけど」
「待ってよ叶さんっ!」
「待ってるよ?さっきから」
「なんで俺が‥‥‥‥」
「どうするの?今すぐに決めてよ」
「‥‥‥‥‥‥」
両肩を掴まれ叶さんから目が離せない
この人なら今すぐ星導を呼び出してやりかねない
もうどうして良いか分からない!
不敵な笑みで俺を見る叶さん
もうどうにでもなれっ!
そんな気持ちで俺は目を瞑った
.
コメント
5件
叶さん、、?( ゚д゚)ハッ!
あおいです🌷第5話、どきどきしながら読み終えました…! 「星導か、こやか」って選択を迫る叶さんの、あの余裕ある笑みがめちゃくちゃ印象的でした。なんでそんなに自信満々なんだろうって思いつつ、こやが追い詰められて最後に目を瞑るシーン、もうどうにでもなれって感じがすごく伝わってきて、こっちまで息が止まりそうでした。続きがすごく気になります…!