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わっ
27
メロォン
48
目を瞑った俺の唇に柔らかい感触が当たった
これは‥‥
叶さんの唇だろう
なんで俺はこんな所で叶さんとキスをしているんだろうか
いや、星導を守るためだ!
きっと星導だって叶さんの手にかかったら上手く転がされて落ちてしまうかもしれない
「‥‥フフッ、そんなに固くならないで」
「えっ‥‥?」
「そう‥‥そのままいてね」
「あの‥‥叶さっ‥‥んっ!」
先程までのキスとは違う
唇を合わせるだけのキスじゃなく‥‥
叶さんの舌が俺の口の中に入って来た
気がつくと俺の身体は叶さんに抱きしめられ、動けなくなっている
そして叶さんの舌から逃げる様に舌を動かしているとその度に舌を絡められ、どうして良いか分からなかった
「んっ!‥‥っ‥‥んんっ!」
「‥‥‥‥‥‥」
「んぁ‥‥っ、叶さんっ‥‥んんっ!」
こんな事‥‥
好きでもない人として気持ち悪い
そう思いたかったのに
何故かそんな事は思わなかった
星導じゃないのに‥‥
キスって誰としても気持ち良いものか?
「‥‥‥‥こや」
「‥‥ハァ‥‥ハァ‥‥」
「気持ち良かった?」
「‥‥別にっ!」
「そう?僕うまかった?」
「そんなの分からないって‥‥俺は初めてなんだから」
「ふーん、初めてだったのか」
またその顔
なんでも知ってるみたいな顔
年上っていっても一つしか違わないのに
時折覗かせる年上の顔が気に障る
叶さんと帰り道が別れる横断歩道まで来た
「また明日ね」
「‥‥‥‥また」
「また練習させてね」
「なっ⁈」
「一回なんて言ってないよ僕」
「もうしないからっ!」
信号が青になり、叶さんが横断歩道を歩き出す
「じゃあ次からは星導にしないとね」
「そんなの‥‥‥‥嘘だろ‥‥?」
俺の言葉は聞かずとも、その後ろ姿は笑っている様に感じた
他の人とキスをした事がなくてもなんとなく分かる
叶さんのキスは上手いだろう
それなのになんなんだ?
練習なんて必要なのか?
あんなキス‥‥
優しく包み込む様な‥‥
「‥‥‥‥何考えてんだ?俺」
考えたくないのに思い出してしまう
仕方ない
だって初めての事だったから
それはそうなんだけど‥‥
.
コメント
8件
美味しかったですありがとうございます