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最愛の貴方に1輪の黒百合を

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最愛の貴方に1輪の黒百合を

4 - アスクレーピオス

♥

312

2025年04月04日

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⚠🤝×🐝🤣 🐝🤣片想い


自傷、自殺、OD、病み表現あり



地雷の方は回れ右🔙



はじまり










🐝🤣「よう今までテツの家燃えてなかったね…」


俺は吸い殻でいっぱいになったゴミ袋を見て言う。


🤝「ごめんね…きたないよね」


🐝🤣「いや、好きでやっとるしそういう事は全然思わんのんやけど、火には気をつけた方がええかもな…」


俺たちはそんな事を言いながら着々と部屋の掃除を進める。


事の発端は

まずテツの部屋の荷物を俺の家に持ってこなければならないから取りに来たけど、

テツの部屋が汚すぎて掃除をしようってなったんや。


俺たちは無言で着々と掃除を進める。



これはカッターの空箱か…?

あ、これはタバコの…

やっぱ依存しとんかな…


とか思って掃除をしていたら

ふとあるものが目に入った。






🐝🤣「…風邪薬の空き瓶…?」

それはごく普通の市販薬の風邪薬の空き瓶だった。

それがいくつも部屋の床に散乱していた。


俺はある考えが脳裏をよぎった。


…これは噂のODってやつか…?


自傷行為をしていたテツならやりかねない、俺はそう思い1度床に転がっていたビンを 集めて机の上に置いた。

今把握している空き瓶の数は7瓶。シートの薬の数も合わせるとかなり多い。


テツは自傷行為だけでは足りずODにまで手を出していたのだ。

俺は自傷行為は気づくことができたけどODは気づくことができなかった。俺は悔しい気持ちになった。


これ以上見逃したくない、

これ以上テツにこんなことさせたくない、

俺はそう思い他の部屋も探索する事にした。


まずは手始めに寝室。

の前に本人に許可をとる。


🐝🤣「テツー、寝室の掃除してええ?」


🤝「え‪”‬、」


動揺して手に持っていたゴミ袋を落とすテツ。


🤝「寝室は俺がやるよ、?

大分プライベートな場所だし…


冷や汗をかき俺にそう言うテツ。

これはなんかあるな…

俺は疑いをかけ


🐝🤣「なんかあるやろ、

絶対!」

とテツに言う。


🤝「いやいやないけど!

…寝室はね、プライベートだから、、」


🐝🤣「……」


🤝「…どうしたのそんな俺の顔みて…」



🐝🤣「…テツ、ごめん!

寝室入らせて?」


🤝「!?いやダメって言ったよね?ってマナくん?!」


俺はテツの返事を聞く前に

寝室へ向かい扉の前に立ち、

ドアノブに手をかける。


ガチャ、とドアを開けた先には予想通りの光景が広がっていた。

それも最悪な方の予想だった。


酷く散乱したゴミ、服、吸い殻など諸々が真っ先に俺の目に入ってきた。


ゴミと言うてもほとんどが血のついたティッシュやらそんな感じのもん。殺人現場かなんかかと思うたわ。


俺は足の踏み場もない床をつま先立ちで部屋を歩いていると床に太い縄が落ちとることに気づいた。

これは、恐らく首吊り用や。


、もしかしたらテツが死んでいたかもしれない、という恐怖で俺は少し震えた。

それと同時に今テツが生きていることへの安堵、俺の心配した気持ちを踏みにじられたように感じ怒りを覚えた。


🤝「ちょっと、まってよマナくん、」


部屋に焦りながら入ってきたテツに聞く。


🐝🤣「…テツ、これはなんなん?」


そういい床から縄を拾い上げる。

それを見たテツは口を少し開けたまま止まった。


数秒喋らなかったと思うと

テツが、


🤝「ロープです…」

と答えた。


🐝🤣「それは分かっとるんよ、

ちょっと言い方に語弊があったな。 何に使おうとしとったんって聞こうと思うて、」


🤝「あ、っと…」


🐝🤣「ほんで、何に使おうとしとったん?」


🤝「……」


テツは口を閉ざして何も喋らない。

その代わり俺が口を開き言った。


🐝🤣「…

…あんな、テツ。


テツの辛さを俺は完璧に理解している訳やないからとやかく言える立場やないかもしれん。


でもな、命は無くなったらそれで終わりなんよ。

俺はテツにずっと生きていて欲しいし、幸せでいてほしい。」


「…急にこんなこと言ってごめんな」



テツは下を向き、時々鼻を啜る音が聞こえた。

表情は見えなかったけど泣いとるんやろうか?

勝手に部屋入ったくせに自分勝手で 圧のかかった言い方をしてしまったな、と自分の中で反省をする。


「…テツは休んどいて、

無理させたなぁ、上から目線でごめんな。

必要そうな荷物は俺がなんとなくでカバンいれとくから。」


テツはソファに座り静かに下を向いていた。


ーーーーーーーーーーーーーーー


そこから1時間ほどで俺はテツの荷物をまとめ、部屋を大雑把だが片付けた。


玄関のカギを閉め、

2ヶ月間帰ってくることのないであろう言えにお別れをする。


いつの間にか空は夕焼けで真っ赤に染っていた。



🐝🤣「テツ、帰ろか」



🤝「…ん、

部屋片付けてくれてありがとうマナくん。」



🐝🤣「いいんよ  いいんよ、」



🐝🤣「なぁテツ、2ヶ月間俺と一緒に過ごせそう?」


🤝「…マナくんとならいくらでも過ごせるよ 」

🐝🤣「…嬉しいこといってくれるなぁ。

俺心配のあまりリミッター外れるかもしれんからそん時は注意してな、」


🤝「…?、わかった。」





今日から2ヶ月間、テツが俺の家で暮らす生活が始まった。


ーーーーーーーーーーーーーーー









《読みたい人だけ》

ここまでお読み頂きありがとうございます!


途中でテツが泣いていたのは

マナが怖かったから〜とかではなく、マナのやさしさを感じて泣いた、のようなイメージで書きました。


タイトルのレパートリーがそろそろ尽きてしまいそうです。


次回もよろしくお願いします


更新日 04/04

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