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七夕枢軸ちゃん 🎵

腐のつもりは一切ないです!!あんしんしてね


七夕に関してのお話で 間違ってるところがあれば

指摘していただけたら助かります …… 😞

イベントごとには疎くて… ()

七夕のお話を知らないイタちゃんに祖国が教えたりするシーンがありますが、そこのシーンは完全に説明文なので飛ばして貰っても構いません 。

色んなサイトを参考にして七夕のお話について書いてます。


僕がドイツさん喋らすの下手すぎて

ドイツさんのセリフ少なすぎです独領すまん;;


国名表記 , 口調迷子 結構セリフ多め

その他諸々 ご注意ください ‪🎋‬








ジリジリと暑くなってきた文月 、

そんな七月の中でも 今日は七月七日 。

そう 、七夕の日なのです !


折角なので 、爺一人でこの日を過ごすのも

暇ですし…と思い 、ドイツさんやイタリアくんの

枢軸面子で集まって 久し振りに和気あいあいとお喋りをしようと 、彼らに声を掛けたのです 。


コンコン 。と軽い音を立てて 、玄関の引き戸が叩かれる 。音が鳴って直ぐに 、聞き馴染みのある元気の良い声が聞こえてきた 。


「日本〜!Ciao!俺だよ!イタリアだよ〜!」

「おや…思ったより早く来られましたね 。

はーい、今開けますよ 。」


重い腰をよっこらせ、と持ち上げ 戸口の方へ足を運ぶ。

戸を開けたその先にはきっと逞しい体付きの彼と、くるんとした後れ毛の彼が待っていることだろう。

そう思いながら、戸を開く

…そこにはまあ 、予想通り 。

ドイツさんと イタリアくんが待っていました


「ヴぇへー、日本〜ちゃおちゃお」

「連絡も無しに押し掛けてすまない、平気だっただろうか?」

「ええ、問題ありませんよ 。 お待ちしておりました」


さあさ、上がってくださいな。 そう言ったあと、イタリアくんが「オジャマシマース!」と、ぎこちない日本語で話す 。 …他の言語で話している人が、我が国の言葉を話してくださると、とても嬉しいものです。





居間に案内し、この前にイタリアくん達がとても美味しいと喜んでくれた茶菓子を差し出し、談笑をする。

最近あったこと等を話している中、イタリアくんが一つの疑問をあげる。


「ねぇ日本、俺 日本んちのタナバタってあんまり知らないんだけど……どんなお話しがあるの?」

「ああ…そういえばお話していませんでしたね。」

「…とはいえ 、元は中国さんに教わったお話なんですが……」



夜空に輝く天の川の傍、そこには天の神様が住んでいたのです。天の神様には一人娘がおり、名を織姫と言います。織姫は織物が大変得意で、日々神様達の着物を織る仕事をしていたんです。

織姫が年頃になった頃、天の神様が娘にお婿さんを迎えてやろうと思いました。そして散々探してやっと見つけたのが、天の川の岸で農耕の仕事をしていた彦星、という若者でした。

彦星は、大変よく働く立派な若者だったのです。

そして織姫も、大変美しく優しい娘でした。

2人はお互いを一目見ただけで好きになりました。

…ええ、一目惚れと言った方が早いでしょうかね。

そして二人は直ぐに婚姻。楽しい生活を送るようになったのです。ですが、互いに仲が良すぎて、仕事を疎かにしてしまったのです。

織姫が機織りをしないせいで、神達が着る着物が無いと騒ぐ者、彦星が家畜の世話をしないせいで、家畜達が病気になったと騒ぐ者……色んな人が、天の神様に文句を言うようになりました。

それに困り、大変怒った天の神様は、二人を天の川の東と西に別けるよう命令し、二人は離れ離れになってしまったのです。

「彦星に会いたい」そう毎日嘆き悲しむ娘を見て、天の神様が情けをかけ、一年に一度だけ…そう、七月七日の夜だけは、彼等が会うことが許されたのです。

それから織姫は、一年に一度会える日を楽しみに、毎日一生懸命にはたを織りました。

また天の川の向こうの彦星も、その日を楽しみにせっせと仕事をしたそうな。

…そうして待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡り、彦星の元へ会いに行きましたとさ。





「これで私の家に伝わっている話は終わりです…って、」

「ヴェええぇぇえええええ!!!!泣オリヒメとヒコボシ会えてよがっだよおおおお!!泣」

「なっ、泣くなイタリア!」

「おやまぁ……ふふ、優しいイタリアくんのことですから、感情移入してしまったのですね。」

「ふヴぇ……だって、俺が知ってる…と言ってもギリシャん家のお話ではあんまり報われない終わり方だったから…」

「ギリシャさんの…?どんなお話なんですか?」

「えっとね、確か……」




昔 、ギリシャには竪琴がすっごく上手なオルフェウスって言う青年がいたんだ。オルフェウスが竪琴を奏でたら、人も動物も、みーんな聞き惚れちゃうの。

そんなオルフェウスが、ある日いつもの様に川のほとりで竪琴を弾いてたら、その音色に乗せてとっても綺麗なベッラが踊っていたの。その少女はニンフ…妖精さんでね、名前をエウリディケっていうんだ。

オルフェウスとエウリディケの二人はすぐ恋に落ちて、二人はやがて結婚して、仲良く暮らしてたの。

でも、そんな日常のなか ある日エウリディケが川岸を散歩していたら、誤って草に隠れてきた毒蛇を踏んじゃったの。そしたら毒蛇は勢い良くエウリディケに噛み付いて、あっという間にエウリディケは死んじゃうんだ。

それから長い間、エウリディケを失って泣き暮らしていたオルフェウスは、どうしてもエウリディケが忘れられなくて あの世に行って大王のプルトーンにエウリディケを生き返らせてもらおうと考えたオルフェウスは、あの世に続く険しい地下道を下って、

やがて三途の川に辿り着くんだ、でもそこで、川の番人に「お前を川の向こうに通すことは出来ない」…って、追い返されちゃうの。でもオルフェウスは竪琴を取り出して、エウリディケを失った悲しみの音色を奏でるんだ。するとオルフェウスの竪琴の音色を聞いた番人は、黙ってオルフェウスを川の向こうへ通してくれたんだ!…

そしてどんどん険しい地下道を下って、遂に長く暗い地下道を抜けたその先 、ついにあの世の大王さま…プルトーンのところにたどり着いたんだよ。

オルフェウスは川の番人にしたように、悲しみの音色を竪琴で奏でるんだ。そして、「どうか妻を生き返らせてほしい」…そう頼むんだけど、大王様は「それだけは出来ない」の一点張り。すると大王様の妃が、「どうか…オルフェウスの願いをお聞きください…」って涙を流しながら言ったんだ。プルトーンはしばらく考えた後、「仕方がない。1度だけ許そう、だが 地上に出るまでに決して妻の方を振り返るでないぞ」そう言って、エウリディケをオルフェウスの元に返したの。

「ああ…!ありがとうございます……!」って言って、オルフェウスは二度とエウリディケの手を離さまいってしっかり握り締めながら険しい坂道を登って行くんだ。…しばらく歩いて、ようやく薄暗い地下道に地上の光が差し込んだ時。オルフェウスは余りの嬉しさにエウリディケの方を振り返っちゃうの。

そしたらその瞬間、エウリディケは物凄い力で元の道に吸い込まれて たちまち見えなくなっちゃったんだ。

オルフェウスは全力でエウリディケの後を追ったんだけど、もうどこにも、エウリディケの姿はなくて…

坂を降りて、また三途の川に辿り着いたんだけど…

もう一度舟に乗せてもらおうと竪琴を弾いたけど、今度ばかりは番人も通してくれずに、オルフェウスは悲しみのあまりに山や野をさまよったの。

そこで、酔っ払った女の人達に琴を弾いてほしい。って頼まれたんだけど、オルフェウスは断っちゃったんだ。

断った事でオルフェウスはその場で八つ裂きにされちゃうの。

オルフェウスの首と琴は、死んでも尚悲しい音色を奏でながら川を下っていくの。音楽の女神様、ムサイに拾われたオルフェウスの遺体は、リベトラの森に葬られたんだって。

そして大神…ゼウスにオルフェウスの琴が拾われて、星空に上げて 琴座になったんだって〜。

今も静かな夜には、その悲しげな音色が星空の彼方から聞こえてくるらしいよ。






「それはまあ…実に悲しいお話ですね、2人とも結局は死んでしまうなんて…」

「うん……だから日本のお話聞いた時、すっごく安心したんだよ〜。」


「…そうだ、短冊でも書きましょうか?」

「短冊?」

ドイツさんとイタリアくんが揃ってそう問う。

「まあ紙切れのようなものですよ。そこにお願いごとを書いて笹の葉に飾るんです。」

「ヴェ、飾ったらお願いごとは叶うの?」

「ええ、叶うとされていますよ」

「わー!俺書きたい!」

叶えたい願いがあるのか、イタリアくんの表情が一気に明るくなり、とても嬉しそうな表情を浮かべていた。

「ふふ…そう言うと思ってちゃんと3人分用意しておりますよ。」

「わーい!日本ヨウイシュウトウ!」

「ダンケ、日本。」

心做しか表情が緩いドイツさんと、しっぽを振りながら喜ぶ犬のようなイタリア君に用意していた短冊とペンを渡す。

各自、好きな様に己の願い事を書き 、事前に用意していた七夕飾り用の笹に短冊を吊るす 。


「ねぇねぇドイツ、日本ー!」

「どうした?」

「短冊にお願い事を書いた人達のお願い事、全部叶うといいね!」

「…ええ、そうですね」




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