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注意事項
〇政治的・戦争賛美の意図はございません。
〇1周年記念、手始めにやらせていただきます。
〇全体的にコメディーです。
〇ちょっとキャラ崩壊してます。
〇旧国一瞬だけですが、注意してください。
〇オリキャラ登場します。
〇シスコン・社畜にご注意を。
〇あちこちで擦られたであろうネタを持ち出しました。
以上の事を御理解の上、本作品をお楽しみ下さい。
だだっ広い会場の奥にある特設ステージに、国連がマイクを持ち、軽く咳払いをした。
それを合図に会場の明かりは消え、代わりに特設ステージにいる国連へとスポットライトが当てられた。
「えー、本日は、『ドールと国の1周年授賞式』にお集まりいただきありがとうございます」
タキシード姿で話す国連は、相変わらずお疲れ気味である。
「えー。では、早々に始めて、早々に終わろうかと思います」
日頃の疲労が蓄積されている国連は、早々に家に帰りたいらしい。
ただ、そんな彼の思いも虚しく、後方ではアメリカやイタリア、にゃぽんに鈴華がすでに騒ぎ出している。
だが、淡々と国連は、手元にある紙を読み上げるのみ。
「…えー、では、初めの賞です。この一年、誰よりも社畜をして寝不足だった方に贈られます。__『最優秀・社畜で賞』」
その言葉に、会場の視線がある一点に集められた。
そう、日本とドイツの元に。
日本は気不味そうに肩をすくめ、ドイツの目は完全に死んでいる。
「はい、予想通り、日本さんとドイツさんへ。賞状は後でご自宅に送り付けときますね」
そう言いながら、国連は壇上に上がらせる時間すら与えずに、もう一度手元の紙へと視線を落とす。
会場の端で、「……否定できないのが……」と、日本は頭を抱えて呟き、「どこぞのサボリ魔のせいで…」と、ドイツは愚痴をこぼしていた。
「えー、続きまして…。連載・短編どちらかででもですが、とんでもなくシスコンを発揮した方に贈られます。__『シスコン賞』」
その言葉に、会場が一瞬どよめいたが、一斉にある人物たちに視線が向けられた。
「まぁ、お分かりでしょうね。鈴華さん、湾華さん、北華さんの御三方。通称・世界三大シスコンへお贈りさせていただきます」
国連は変わらず淡々と読み上げているが、当の受賞者たちは今現在シスコンを発揮中の為に、何も聞いていない。
会場のスポットライトと三点に。それぞれの姉に抱きつこうとして抑えられているか、すでに抱きついているか。
北華が一瞬、大大大大大大好きな姉の南華から視線を逸らして国連を見たかと思ったのだが、これまた完全に無視である。
「えー、シスコンっぷりは、『短編&衝動書きまとめ』をご覧ください。賞状は……、同様に送り付けときますね」
国連はシスコンの視界に入ることをとうに諦めたようだ。
「続きましてー……、内面と外面の落差が激しすぎる方に贈られます。__『ギャップ怖すぎ賞』」
国連の言葉にたった数人が納得したように頷き、スポットライトは完全に迷子になっている。
「人物名を言ったら殺されそうなのですが、言わないと終わらないため、言わせていただきます」
心なしか、国連の声は震えていた。
「カナダのドールである、炎加さん。えー、暇があれば、『日常の小さなトラブル解決隊』の『超緊急依頼:本の水没【4章 嫉妬】』をご覧ください」
早口で読み上げると、国連は早々に台本を捲った。
残された賞もあと2枚。国連は早々に終わらせたい。
「次はっ……、作者も公認の一番のネタキャラに贈られます。__『ネタキャラで賞』」
さすがにそろそろネタも尽きてきたころに出された賞。
大抵の方はわかるであろう賞だ。
「皆様お分かりでしょう。それは、この場にいる全員です。おめでとうございます。作者的には全員がネタキャラでした」
全員。それは勿論、国連の事も含まれていた。
「人数分賞状を準備するのが面倒………、時間がなかったので、この賞に賞状など存在しません」
地鳴りのようなツッコミと歓声の飛び交っていた会場に、ツッコミだけが残されて響いた。
会場を埋め尽くす「本音出てる!」と言うツッコミをBGMに、国連はヤケクソ気味に読み上げる。
「ラスト!これ言ったらもう、私帰って寝ます!!」
国連が叫ぶと同情からか、一瞬だけ会場が静まり返った。
「最後は、我々の支離滅裂なギャグから、わりかしシリアスな過去編、謎しか詰まっていない短編、勢いだけで書かれて続きを忘れられている反応集やその他、作者の都合で休載する事もあった中!それに付き合い見守ってくださった読者様方にお贈りします!!」
「『最優秀・大感謝賞』を受賞します!」
国連はほとんど一息でそれらを読み上げると、一度息を吐き出した。
「あとの予告やらはご自由に!!」
それだけを言い残して、国連はマイクを机に叩きつけ、ステージを駆け抜けて出口へと猛ダッシュをかました。
国連の逃げるように駆け抜けたその背中を鈴華とそのドールであるにゃぽんが微笑ましく見つめながら、マイクを手にする。
「えー、1周年授賞式はこれで終わりですが!1周年記念大感謝作品と言うものがあるんですよ!!」
にゃぽんが興奮気味で叫んだ。
「なお、にゃぽん様は登場しません!!」
それに続き鈴華も叫ぶ。
「今日中、明日か、いつかは知らないけど投稿されます!!」
にゃぽんは鈴華の言葉を無かったことにして、話を続けた。
「これまでにない程心を鬼にして、最終的には……?と言った様子らしいので……。まぁ、ギャグは永遠に!ですから!!」
鈴華は清いほどの高笑いをしながら、宣誓した。
「……、オチ、どうしよっか…」
その時、にゃぽんがポツリと真顔で言葉をこぼした。
が、それに鈴華は不敵な笑いで返す。
「フッフッフッ!簡単さ」
そう前置きを置いて、鈴華はドイツとナチスを引っ張ってステージへと上がる。
「これまで様々な作者様方が擦り続け原型も無くなったであろうあれをすればいいのさ!」
そう言いながら鈴華は例の如く(?)赤いボタンを取り出した。
「おい待て、アレをするつもりか?」
「やるか…」
ナチスは少々慌てているが、徹夜明けのドイツはもうヤケである。
「異論は認めん!!ッという事で、」
「全員逃げろー!!」
涼しい顔をしている鈴華の言葉を遮りながら、ナチスは叫んだ。
だがそんなものは問答無用でボタンは押された。
「イッヒの技術は世界1ー!!」
爆発音と、眩い光の中で、ヤケになって理性が消え失せたドイツの声が微かに聞こえた気がした。
「って言う夢を見た気がするんです」
虚ろな目をした日本が、いつもの定位置と言う名の会社のデスクに座り、隣のドイツと話す。
「あぁ、俺も同じ夢をみた気がする」
話を聞いていたドイツの目もまた、死んでいた。
「残念ながら、あれは現実ですよ」
そんな事二人の後ろから、死人のような顔をした国連が、小さく声をかけていた。
ーー完ーー
1周年間も……、本当にありがとうございました!
これからもどうぞよろしくお願いします。