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楽しみにしてたらあっと言う間に作戦決行日になった
あんまり眠れなかったけれど、仕方ないとでも言い訳を立てておこう
楽しみにし過ぎて眠れないなんて子供っぽいとは思うが、色々助け方を考えていたんだ
有意義な時間…な、はず
…とまぁそんな訳で、イギリスをカフェに誘った
今はその途中を外で歩いているところだ
隣に立って、歩けるのが嬉しくてたまらない
このくらいはよくあることだけれど、今日は特に幸せに思えた
手を握りたいくらいで、ちょっと手を当ててみるけれど、イギリスは気づいてくれなかった
…反応悪いなぁ
途端にカチッとなにかが切り替わった気がした
イギリスに向けていた視線を辺りに泳がせて、ロシアを探す
するとイギリスと行く予定のカフェにロシアがいるのが見えた
…なんでいるんだよ
ロシアは僕と目が合うと否や、左の方を指差した
その方を向くと、いかにも怪しげな人間がカフェの隅に潜んでいるのが見えた
ちゃんと用意されていて安心するが、なぜイギリスと よく行くカフェの場所を知っているのだろうか?
昨日話したっけな…
昨日のことが曖昧で、暗殺者にイギリスが襲われるから命をかけて守る…というくらいにしか覚えていない
命がけで守ったら、そりゃ惚れてくれるはずだろうし、そのまま死ぬのも悪くない
そうだ、そうだ、そういう作戦だったんだ
思い出すと、高揚感が戻ってきた
今だったらなんだってできそうだ
そんな時に怪しげな人がカフェの隅から出るのが見えた
手にはナイフを持っているのがうっすら見えて、それが暗殺者だと確信する
…さぁ、僕をかっこよく殺してくれよ!!
一歩一歩と踏み出される足のりを期待を込めた目で眺めながら、僕らもカフェに向かって歩いていく
その距離数メートル、暗殺者が隣にくるまであと少しだ
その少しがもどかしくて堪らないけれど、なるべく平然を装って、イギリスと同じペースで歩く
ドクドクと心臓が激しく脈打って、足のりがはやくなりそうなのをぐっととどめる
そしてもう一歩で暗殺者がイギリスの隣に並ぶところまで来た
そこでふらりと視界が揺れた
…え?
なにかを掴もうとして手を伸ばすけれど、その内にも身体が傾いていった
「フランスッ」
横目でうっすらと自分に手を伸ばすイギリスが見えた
そして、その奥に暗殺者がイギリスにナイフを振り下ろそうとしているのも
止めて、なんて言う間もなく、イギリスの腕にナイフが刺さったのを間近で見た
真っ赤な血が跳んで、ひゅっと息を呑む
それでもイギリスは自分の腕を掴んでくれて、地面に倒れ込むことは無かった
そのあとはっとして、暗殺者を倒そうと思うけれど、その頃にはイギリスがそいつを手刀で気絶させていた
…そうやってカッコいいところをなんにも見せずじまいで、イギリスに怪我をさせて、作戦は終わった
「…大丈夫?」
そうやって聞くと、イギリスに睨まれた
「大丈夫だと思います?」
腕にはナイフが貫通していて、イギリスは手際よく腕からナイフを抜いた
血が溢れてやまなくて、地面を濡らす
…大丈夫だとはまったく思えない傷だ
せめてなにかで覆おうとハンカチを取り出すと、バッとイギリスに取られて、穴の開いた腕に巻かれていった
じわりとハンカチが赤く染まっていくのを見て、やはりひどい傷だと思う
傷つける気はなかったのだが…
「…貴方は大丈夫です?」
そうやってイギリスに尋ねられた
「僕…?僕は大丈夫だけど…」
「顔、青いですよ」
…へ?
あれ、体調は平気…なんだけどな
それよりもイギリスが心配だ
僕の作戦で傷ついちゃったんだし、僕がなんとかしないと…
「…あれ?イギリスとフランスくんだ、こんなところでどうしたの?」
そんな声がした方を向くとロシアがいた
なんでこっちに来たんだ?
「…あぁ、丁度会いに行こうと思ってたんですよ、ロシア」
イギリスは刺された腕を押さえながら、そうやって言った
「さっきの暗殺者、貴方が仕向けましたね?」
…なんで、バレて?
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虚
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すず
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