「 なぁ 、もう 、いいよ 。 」
不穏な空気に彼の低い低音が響いた 。
若ヶ屋 翔にこの3年命を預けた 。いや、ずっとしたってきた 。
「 何言い出すんだよ 、」
握っていたビニール袋をその場に落とし 、
彼の肩を掴んだ 。
「 何が言いてぇ ¿ 」
「 … 無駄だって思ったんだ 、全部 、」
静かに頬を濡らして情けない面を見せた彼に心からふつふつと怒りが湧いてきた 。
三年を無駄にはさせない 。
「 何かあったんだろ ? ほら、俺がいるから、
どうせ他の野郎になんか吹き込まれたんだろ ? 」
そう彼を抱きしめるも 、突き放され睨みつけられた 。
「 … は? いや、なんの真似だよ、こんなのなんと面白くねぇよ ? 」
無言で何も話さない彼はいつも通りの反応で更にイラついた 。
「そうやっていつも無言なのもやめろよッ!!!
言えよなんか 。なぁ、!!!」
声を荒らげるも目を逸らされるだけで聞こえていないんだろう 。
俺の話を聞いてよ ____ 。
「 チッ 、おいッッ!!!! 」
僕の方を見てよ 、ねぇ _____ 。
「こっち見ろよッ!!!」
母さんッッ ___ 。
「 翔 ッッ!!!!!! 」
胸糞悪い、また変なものが頭によぎった 。
汚い。汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い 。
「 大きな声で怒鳴るなよッ !!!! 」
彼は ゛いつもの ゛ パニックのように怒鳴った。
そうか。此奴はまた脳が壊れてんだ 。
それをいつも俺が慰めててやってたんだ 。
「 … ごめん 。翔 、」
「 … ッ 、ごめん 、空鷺ッ 、」
そんなつもりじゃなかったと、
みんな馬鹿みたいにほざくから俺は何も言えなかった。
昔、決めていたことを俺は忘れていた。
いや、忘れたかったんだ。
もう 、翔以外は雑音だと 。
もうどうでもいいんだと。
俺の全て翔なんだ。翔以外は要らねぇんだ。
翔を守るのは俺で、翔にとって1番は俺であるはずなんだ。
「 … 最近 、お前変だよ 、焦ってるみたいで、
どうしたんだよ 、」
カタカタと震える手で俺の手を掴んだ翔が 、
どうしようもなく 、 消したくなった
俺がこうも可笑しくなったのも、
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
のせいだ。
俺の翔を取ろうとするから 。
俺の相棒であり 、俺の支配者なのに 。
俺の心臓なのに _____ 。
「 なぁ 、 翔 。あのさ、昨日見たあの絵 !!
投稿してた ?まじいい感じだったぜ 。」
ウキウキと話すのは翔の周りをぶんぶん飛び回ってるハエの蓮馬 。
俺の嫌いな人物だ。
「 ありがとう 。」翔は褒められたことによってにこりと微笑んでいた 。そんな甘ったるい笑みを他のやつに見せるな 、
虫が湧くたまろうが 。
数学のノートが気がついたらぐちゃぐちゃになっていた 。
右手の震えが止まらないんだ 。
「 あ゛ー 、うっざ 。」ぼそっと呟くと、その様子をみえいた宰松 茜が
にこりと微笑み 、ふふと声に出して笑った。
「なんですか、」
「 ふふふっ ♪ 仲良しね 。 笑」
「誰と誰が ?」
茜は指先で俺と蓮馬を指さした 。
俺はその指を掴み 「 どこがですか 」と聞くが、彼女にそれがまたツボに入ったのか 、
「 ふふ 」と笑いっぱなしだ 。
まるで田舎の商店街の猫の玩具みたいだ。
ずっと 「あはあは」と笑って転がっている猫の玩具 。
あれは何度見ても可愛くない。そしてこの女も同等 。全くもって興味を惹かれない 。
「 焦らなくてもいいのよ 。坊や 。」
色っぽい声帯で 、俺の顎をするりと触れる指先を噛みちぎりたくなった。
「 やめてくださいよ!!」
まじで気持ち悪ぃ 。何度観てもイカれた女だ。
いや、イカれた女はまだいたな。
まともな人間が少なすぎるこのクラスにため息をついて、机の上の消しカスと、誇りを床にはらい 、
床に落とした 。何も悪いことなんてしちゃいない。
どうせ掃除するんだ。別にいいだろう 。
「 蓮馬 、あの 、また新しいキャラ書いたんだ、!
見てくれないかな 、」
「 ん ?あ、悪ぃ。数Aの教科書片付けてからでもいいか?
情報処理の教材は準備したからさ 。」
「 あ!うん 。わかった 。待ってるね、」
翔の頼みを断った ???
やっぱりあいつは殺すべきだ 。
コメント
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1コメ!最高すぎます!!!! ここあ様のオリジナルストーリーも最高です.ᐟ 続き待ってマース!!!