⚠注意⚠
注意書きは一話にあります。
数ヶ月が経った。俺の今の状況を簡潔に説明しよう。
えー、捕まりました。
うん。説明が足りないと思ったね!!!俺もそう思う。だから順を追って説明する。
前回までの話としては、俺、チーノと幼馴染のトントンと村のみんなとWT国に逃げてきた。ただで居座るわけにも行かず、普通の仕事は出来ないため、創設者を守る騎士となった。
騎士とは言っても、創設者様が強すぎるからただいるだけになっている。
変わりとなるわけではないが、書類をまとめたり他国との条約を結ぶためこちらに有利なものを調べたりと言わば雑用係であった。
そんなおり、シャークん様に外交の付き添いにって俺を指名した。一度は断ったんだけど、「大丈夫だ」って押し通された。
護衛のつもりで行ったんだけどシャークん様に「これに着替えて」と渡されたのがきんとき様の服とかつら。
訳が分からなかったが、どうやら相手の国はきんとき様を捕らえようと計画しているらしい。その代わりに俺がきんとき様のふりをして行くと。出来る事なら相手の情報を取ってきてほしいとも言われた。
そう言われると、詐欺師の俺の出番だな!!久しぶりに人を欺く事ができるわ。こうやって誰かを騙してないといられへんわ。
早速、きんとき様のふりをして、敵国に入る。難なく貿易が済みそうなとき、相手が牙を出したのだ。そうなると知らされていたが、部屋に入ったその瞬間から殺気を感じ取っていた。
とは言っても、首元に剣を当てられてしまえば、こちらは動くことが出来ない。シャークん様も捕まった。何なら隣にいる。
シャークん:とりあえず、怪我はないか?
チーノ:ないです
シャークん:そうか、ならとっととここから出るか〜
チーノ:でも、どうやって…?
シャークん:言ったもの持ってきてくれたか?
チーノ:もちろんです。
シャークん:ならいいんだ。そろそろ手縄を外すか。……よっと。お前のも外してやるから少し動くなよ?
チーノ:分かりました
シャークん:………よし、取れた。
チーノ:ここからどうやって出ますか?ここには錠がつけられていますよ?
シャークん:あれだ、ハンドガンを出してくれ。
チーノ:どうぞ
シャークん:うん、球も詰まってる。お前は、お手製のポーションを持っていてくれ。
チーノ:分かりました。
シャークん:ここから出たらすぐに走って逃げるから準備しとけ。付いていけなさそうならポーションを投げろ。無理についてくる必要はない。お前にはもう一つのミッションがあるだろ?
チーノ:………かしこまりました。
シャークん:それじゃあ、鍵壊すから離れてろ
➖バンッ
一発打ったそのたまは、見事錠にあたりはずれた。もちろん、こんな牢獄で銃声音が聞こえれば、どんな人でも来るだろう。
すばやく逃げ出す。シャークん様は身軽な身体でスイスイと逃げていく。俺も決して速いわけではないが、俺のミッションをクリアすることが今の目的だ。
シャークん様と別の方向に逃げ、角を曲がって身を隠す。ドタバタと兵士が過ぎていく。どうやらまけたようだ。持ってきていた、敵国の服を着て何気ない顔で歩く。ここから、俺の得意分野。
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