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side先輩
ふ〜間一髪。
風と話してたら後ろからとんでもない魔力を感じて流石にびびった。
不意打ちで至近距離だったし、2人を庇って攻撃流すのも難しい。周りの魔力の密度を高め、なんとか攻撃を防いだ。
・・・土埃でよく見えないけど、未緒によく似た気配。見つける手間が省けた。
・・・でもちょっとおかしいなぁ
自分だってこんなに魔力を出せない。
いや、不可能ではないんだろうけど、こんなに短時間に魔力を消費したらすぐに体にガタがくる。
こういう一時的なブーストはとてつもなく体温が高いと起こりやすいらしい。
例えば、風邪とか!
もし、具合が悪くて弱ってるならこのまま魔術を行使し続けるのは危なさそう。
地面を蹴って一気に間合いを詰める。
紺色の艶のある髪の毛がなびいているのが視界の端に映る。その人の顔は大人びていて恐らく10代半ば。そして、未緒にとても似ていた。
首筋に軽く手刀を打ち込み、ガクッと力の抜けた体を支えた。
・・・案の定、めっちゃ高熱じゃん。
よくこれで魔法使えるねぇ。
今日はもう帰るだけだったし、2人とも国に連れて帰るか〜。
体の下に背中を入れて支え体を持ち上げた。
そのままおんぶして風の方へ向かう。
爽やかな春晴れの空に心地よい風が吹いて頬をくすぐった。