PM18時 ケッカイ島
ここは、アルタイル王国から遥か遠く離れた”島”
ティード海賊団の本拠地”ケッカイ島”
広大な砂浜の先には、凶暴な魔獣の蔓延る森、さらにその先の中心地には、たいまつで照らされた、木製で出来た大きな城がある
沖に海賊船が停泊している。
ガーゴンとガウスは砂浜で人間の奴隷を従わせ、出航の準備を進めている
奴隷「はぁ、はぁ」
ガーゴン「どうした?ほら動けよ」
ガーゴンは奴隷に呑んでいたワインをかけた
ガウス「貴様らに人権などない、我々の駒なんだよ」
奴隷「あ、あ…」
奴隷はぐったりと横たわった
ガウス「こいつももう使いもんにならんな」
ガーゴン「貴様ら!この奴隷を魔獣共に喰わせに行け!」
奴隷たちは絶望した表情で目を開けない奴隷を担いだ
奴隷はとても軽く、細かった
ガウス「この体格じゃあ、魔獣共も喰うところがなくて困るなぁ!ははは!」
ガーゴン「全くだ」
不敵に笑うガーゴンとガウス
海賊船 船長室
玉座に座ったまま寝ているティード
ドォン!
突如身を起こし、寝ぼけながらティードは銃を天井に撃った
ティード「クライスは俺の弟だぁ!俺が決着を付けなくてはならんのだ!」
バターン!
ティードは勢いよく窓を開けた
ティード「来い、ドラゴ」
ドラゴ「きぇええええ!!」
バサバサ
ティードの横には小さな竜がばさばさと飛び回っている
ティード「ドラゴ、俺をクライスの元へ連れていけ」
ドラゴは足でティードの右手を掴み空へ飛び立った
PM24時 アルタイル王国 アルタイル城 医務室 小窓
ティード「透明化解除」
窓を開けたティードは透明化魔法を解除した
見渡すと、ドアが開いている
いつ歩兵が帰ってくるかわからないから早くとどめを刺そう
ティード「さらばだ、呪われた弟、思い出よ」
ダグ「おい、船長ともあろう方が、俺の気配を察知できねぇとはなぁ」
ドアの前でにやつくダグ
ダグ「酒の飲みすぎか?」
ティード「貴様などの相手をしている暇はない、失せろ槍兵」
ティード「ブラックボックス」
ダグ「ドルフィンズ!!」
ドーン!!
真夜中の城で、戦闘がおこった
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