真夜中のアルタイル城 地下牢
ガチャン!!
どこまでも続く暗闇の一部屋に放り込まれた拘束されたティード
ティード「ぐおお…」
クリス「なんという怪物だ。貴様1人をとらえるのに騎士団と兵士たち総動員だ」
ふわぁ…
あくびをして頭をかくクリス
クリス「ぐっすり寝てたのに、手間取らせやがって」
ティード「なぜすぐに殺さない?」
クリス「陛下が目覚めたあと、貴様を正式に処刑する。それが政府全体の判断だ」
クリス「こちらも陛下の警備を固めるぞ」
メント「いつ、海賊が奇襲を仕掛けてきてもおかしくないですからね」
メント「しかし、歩兵だけだと心細いですね」
クリス「我々も護衛をする。二人とも気を引き締めろ」
ダグ「クライスのところにはカノンがいるはずだ。さっさと戻ろうぜ」
クリスたちは独房のカギを締め、歩き始めた
クリス「しかし、ダグ貴様なぜ竹槍なんかで戦っているんだ」
ダグ「スリルを味わいたいからに決まってんだろ!」
ダグ「そしたらティードがいて殺されかけたけどな、あはは」
そうして、クリスたちは医務室へ戻った
AM3時 アルタイル城 上空
バードリー「今助けますぞ、ティード様」
バードリー「羽爆弾で空爆を起こしてやる!きえええい!!」
ヒューン!ヒューン!ヒューン!
バードリーの両翼から羽の針が飛んでいく
アルタイル城に降り注ぐ無数の羽
ドーン!ドーン!ドーン!
各アルタイル城壁に爆発が起きた
ダグ「早速きやがったな」
クリス「始末してやるぞ、行くぞ!」
医務室にメントとカノンを残して、走った
バードリー「きええええい!!!」
バサバサと飛び回り、正門へと入った
ヒューン!どかーん!
兵士「被害甚大!騎士団に伝えろ!!!」
兵士「うわー!!」
ドカーン!
バードリーは正門から城内に爆撃しながら突入した
クリス「冗談だろ、城の中がめちゃくちゃだ。」
城の3分の1が爆発に巻き込まれ、壁が崩れ落ちる
ダグ「あの鳥野郎を捕まえろ!おら行け!」
兵士「は、はい!」
バタバタと兵士たちが動く
ダグ「王子たちの護衛は!?」
クリス「カノンと武装兵士がいる!」
一目散にティードのいる地下牢まで飛んできた
ティード「来たか」
バードリー「今お助けしますぞ、我がマスター」
バードリーは鉄のように羽を固くし、鉄格子と錠を切り裂いた
ティード「ぐおおおおおおおああああああああああああああ!!!!!!!」
ティードは雄たけびと共に狼へと変貌した
ティード「俺様がぁ!!キャプテン!ティードだああああ!!」
ティードはコケにされた怒りで地下牢を飛び出した
兵士「動くな!」
ティード「グルルルル…」
兵士「ひぃ!」
兵士たちはティードの唸りを聞いた途端逃げ出した
ティード「王子と王女を人質に捕らえる、今すぐ城各地で爆撃で錯乱しろ」
バードリー「ケケケ、承知いたしましたぞマスター」
不敵な笑みを浮かべたバードリーは再び王宮の回廊を飛び始めた
ティード「ぐおおおおおおあああああ!!!」
ドゴーン!!!ドゴーン!!
ティードは天井を殴りぬけ、2階、3階へとジャンプした
子供部屋
サリ王女「お兄ちゃん…怖いよぉ」
ガルル王子「大丈夫、カノンさんと僕がついてる」
ガルル王子とサリ王女は双子のクライス王と亡き母親のマリアとの子供。
中学2年生で大魔術中学校に通う
カノン「大丈夫!何があっても私が必ず守るから!」
ゴゴゴゴゴ…
カノン「来る….!」
カノンはマチェットナイフを構えた
ドゴーン!!!
ティード「ぐおおおおおああああああああああああああああああああああ!!!」
サリ王女「きゃああああああああ!!」
ガルル王子「わああああああああ!!!」
カノン「ハァ!!」
ギン!!!
カノンはマチェットを振りかざしたが、ティードに掴まれた
カノン「!?」
ティード「俺様がこの程度の剣で傷がつくわけないだろ、失せろ」
バリン!!
カノンは窓の外へ放り投げられた
カノン「クッ!!クリス…ごめんなさい」
ぼちゃん!
カノンは城の湖へと落下した
ティード「来てもらうぞ。餓鬼ども」
ガルル王子とサリ王女の腕をぐっと掴み窓の外へと飛び出した
ティード「来い!ドラゴ!」
ドラゴ「キャアア!!」
飛んできたドラゴはティードのコートを掴み、飛び立った
飛び立ったのもつかの間、バードリーが合流する
ガルル「やめてぇ!おろして!」
バードリー「だまれガキ!」
ティード「これで取引をする。探偵との交換だ。俺様を痛ぶったあの探偵に地獄を見せてやる」
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