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新連載です。
現代ファンタジーの様な世界線です。
日帝視点
日帝「また駄目だったか……」
これで何度目だろう。今回も«契約»を断られてしまった。«契約»とは私達人間が、悪魔や吸血鬼、天使などの人外と契約し、彼らの力を借りることだ。 この世界では未知の影響で、突然このような種族が現れるようになった。そして人々は彼らの力を借り、めぐるましい成長を遂げた。
日帝「どうして駄目だったんだ……?」
殆どの人間は、直ぐに契約が可能になる。しかし、私は何度やっても駄目になる。色んな人外と出会ったが、皆私を見た瞬間に嫌がってしまう。
日帝「はぁ………気晴らしに散歩でも行くか。」
契約が出来ないと馬鹿にされる風潮があるし、就活や進学にもかなり不利になる。将来がかかっているというのに……
日帝「何処だ………此処は?」
気付けば全く知らない森にいた。神秘的な気配で満たされていたし、精霊か何かいるのだろう。
日帝「だ、誰か………居ませんか?」
精霊の中には危険な種もいる、実際に死亡例もあるし。管理人か何か居ないのだろうか……方向も見失ってしまったし、。
???「やぁ、お嬢さん。どうしたのかな?」
日帝「……え?」
後ろから声をかけられる。中性的なソプラノボイスで、何処か可愛らしさと気高さを持ち合わせている。人間でも……人外でも…無さそうな。
???「はじめまして。僕はアメリカ。僕なら君の力になれる。」
日帝「……っは?私の…………力に?」
相手はまさかの子供だった。確かに美しい服装をしており、整った顔立ちをしている。
アメリカ「そう。君の力に。」
日帝「どういう事……………?」
アメリカ「«契約»しようよ。君が契約を結べていないのはお見通しさ。」
ありえない。何故この事を知っているんだ。しかも、こんな子供の人外なんて……
日帝「あ、貴方ッ………何者なの……?」
アメリカ「……ふふっ、教えてあげる。僕はね、”神”なんだよ。」
日帝「か、神………?」
神と契約した人間なんて聞いたことがない。神という存在はいくつか確認例があるが、契約したら人間な耐えきれずに死んでしまうといわれている。
アメリカ「どうする?契約、する?」
日帝「………分かった。する。」
どうせこの先契約してくれる人外なんて居ないんだ。なら神とも契約したって許されるだろう。それに、神の力も興味深い。強い力ならこの先色々有利になるだろうし。
アメリカ「分かった。なら先ずは僕の能力を教えないとね。」
日帝「……能力………分かった。教えてくれ。」
アメリカ「まず僕は争神王なんだ。争いの神様でもあり、一部の神を治める王様。」
日帝「ふむ………」
アメリカ「先ず僕はこの世の全ての武器や兵器を無制限に使える、あとは治癒能力と、相手の弱点を探知したり、ダメージを相手に押し付ける能力とかかな。」
日帝「そ、そんな強大な力が……………私は耐えきれるのだろうか……?」
アメリカ「それは君次第。まぁ、きっと大丈夫だよ。」
日帝「は、はぁ………」
アメリカ「それじゃあ、これから宜しくね。」
日帝「宜しく……。そういえば、自己紹介がまだだったな。私は日帝。今は一人暮らしだから、何時でも私の家に来てくれ。」
アメリカ「僕はアメリカ。なんでか子供の姿になっちゃった争神王。大人の姿に戻れたら、全ての能力を使えるようになるから……まぁ気長に待ってて。」
一体全体、この神とやらは何が目的なんだ?