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「聖愛ー、ドア開けても良い?」
「何?礼愛?・・・って、返事する前にドア開けないでよ・・・」
「いいじゃん。あたし達双子だよ?」
「いや、意味わかんないし・・・」
「それよりさ、今度あたしの彼氏と聖愛の彼氏読んでダブルデートしない?」
私、聖愛(せいあ)。双子の妹の礼愛(れいあ)の姉やってます。
今日も礼愛がノックと同時にドアを開けて意味の分からない事を言い、面白い事を提案してきました。
「ダブルデート・・・ふぅん。面白そうね。」
「でしょでしょ?それでね、あたし考えたんだけど、途中で入れ替わらない?」
「は?」
「だーかーらー!デートの途中で服交換するの!はい、これウィッグね!」
「礼愛の言ってる意味が分からないわけじゃないわ。入れ替わってどうするのよ。」
「ドッキリしかけるの!」
「ドッキリ・・・」
「その内容はねー。ちょっと耳かして。」
「(ここ私と礼愛しかいないのに・・・)」
礼愛の言うドッキリとはこうらしい。
最初はお互い本当の彼氏と一緒に手をつないでデートをするが、途中で私たちはトイレへ行き、お互いが入れ替わる。
それで、お互いの嫌いな飲み物を彼氏の前で飲むという内容。
私は炭酸系の飲み物が嫌いで、礼愛の嫌いな飲み物はコーヒー。
そして飲んだ後もしばらく入れ替わったままデートをして、帰りの途中でネタ晴らし!
・・・礼愛らしい意味の無いこと考えるのね。
「・・・わかったわ。」
「やったー!」
私は礼愛からロングストレートのウィッグを借りた。
ちなみに私からはない。
どうするかと言うと・・・言うまでもない。
事前に礼愛が準備していたのです。。。
(私が断ってたらどうするつもりだったのよ・・・)