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たとえ一生見つからなくても。 ー 🍗🍫
貴方がこれを読んでいるということは、もう私はこの世に存在しないのでしょう。
大好きでした、幸せになってください。
たった3文。
この3文で、俺の目から涙が零れた。
大好きだった君は、突然俺の前から、みんなの前から、姿を消した。
愛し合っていたはずなのに。毎日好きを伝えていたはずなのに。
この世に存在しないということは、えとさんはきっともう死んでいる___
まさに運命だって思った。
一生愛したいって思った。
それは、全部君だから。
君だったから。
「私が死んだらどう思う?」
どうして俺は、この言葉の違和感に気づけなかったのだろうか。
「え?なに急に笑」
「いいから、答えてー」
「えー悲しい、かな?」
「 … 普通じゃん、笑」
「これ以外なくね?笑」
絶対にえとさんは死なないと思っていたから、そんな言葉を言われても気にも止めなかった。
その翌日、えとさんは突然姿を消した。一通の手紙だけを残して。
俺とえとさんは付き合っていた。
しかし、隠し事が下手な俺とえとさんは5日も経たない内にメンバー全員に気づかれ、メンバー公認カップルになっていた。
あの時は幸せだった。
毎日メンバーとゲームをしてたくさん笑って、みんなが見てない時にこっそりえとさんと手を繋いだり、キスをしたりした。
戻りたいのに、肝心な君が居ない。
「じゃぱぱ、えとさん帰ってきてない … ? 」
「ゆ、あんくん … 」
「帰ってきてない?」
「目のクマ、 酷いよ .. 」
「帰ってきてないかって聞いてんだよッ、!」
「っ … !」
「ま、まだだよ … 」
「 …….. そっか、」
「ゆあんくん、寝た方が良いよ、」
「えとさんは俺たちが何とか探すから」
じゃぱぱ、それじゃだめなんだよ。
“ 彼氏の俺 ” が早くえとさんを見つけてあげないと、
「俺が、見つけないと … 」
「っ … ?!」
歩き出そうとした瞬間、足に力が入らず崩れ落ちてしまった。
「え、ゆあんくん!?」
「大丈夫!!?」
俺を支える為に近づいてくるじゃぱぱ。
これ以上、じゃぱぱに心配はかけれない
「ん、大丈夫、だから …… 」
「大丈夫じゃないだろ、」
「 …. 俺、一旦部屋帰るわ、」
そう言い残して、部屋に帰ろうとしたが
「部屋で何すんの、」
「 … えとさんについて、もう少し探るよ」
「お前さぁ …… もう休めよ、!!」
じゃぱぱが怒鳴る。
「 ……. 」
俺がそっと振り返ると、じゃぱぱは泣いていた。
「お前が体調崩してたらえとさんだって帰ってきた時悲しむだろ、」
「 ….. 」
「それでも、えとさんが居ないことには変わりないから」
「えとさんが見つかれば、俺なんてどうでもいいんだよ」
「お前何言ってッ … 」
「じゃ、」
ごめんな、じゃぱぱ。
俺が自分の限界を超えてることなんて、とっくの昔に知ってるよ。
でも、俺はえとさんを必ず見つけて、また一緒にみんなで笑いたいんだ。
一緒に泣きたいんだ。
色んなことを一緒に感じてみたいだけなんだ。
そして俺は今日も君を探す為に、自分の部屋へと向かう。
ばいばい~