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「りゅうくん。竜宮堂要くんです。」
「えっ!ハルくんと竜宮堂くんって仲良かったの?!」
夜なのにも関わらず、つい大きな声を出してしまった。
「私も知らなかった…」
ハルくんは続ける。
「僕、元はサマサンと同じ事務所に居たんです。もう12、13年前になるかな。りゅうくんは18歳くらいで、まだサマサン結成前。僕はまだ全然ちっちゃくて、事務所入りたての13歳とかだったと思います。」
「2人ともまだ仕事もないような時に、りゅうくんちにお邪魔した事があって。僕たちに向けての事務所の方針がバンド組むことで、ギターの練習を勧められたんです。りゅうくんギター持ってたから、教えて貰いに行ったんですよね。」
「そうそう、家もすぐ近くだったし。」
竜宮堂くんは相槌を打った。
「そこから仲良くなって。サマサンが結成・デビューしたのもその年です。」
「めっちゃ思い出したわ。ハル、陸ともよく遊んでたよな…」
……陸?誰だろう。
「りゅうくん!それ、出てた情報だっけ?」
「あっ……まあ大丈夫だよ。隠してた事でもないし。」
「そっか。実はりゅうくん、その頃結婚しててね、2歳くらいの男の子がいたんです。その子が陸。」
「え!そうだったの?!」
電話越しに2人の息が合った。
「でもその後すぐサマサンのデビューが決まって、色んなテレビ出るようになったから中々家には帰れなくなっちゃったんです。」
「んで、その時に陸と遊んでくれてたのがハルだったって訳。実を言うとその年にもう1人子供が生まれてね。そんな時期に中々家に帰れなかったのは本当に情けないと思ったよ。」
「って、りゅうくん!コラボ配信で話すことじゃないよこれ!」
「確かに!なんか重くさせちゃってごめんなさい笑」
そんなことがあったなんて知らなかった。
またひとつ推しの一面を知った。