「なぁ琴音」
デートを切り上げアパートに着いたものの、機嫌の悪い琴音は俺の問い掛けに返事をせずにテレビを観ていた。
「…はぁ」
そんな琴音の態度にお手上げ状態の俺は溜息をつき、ベッドの上に寝転がってスマホを 弄(いじ)り始めた。
琴音が機嫌を損ねた原因が俺にあるのは分かってる。
今日のデートを楽しみにしていた事も、もちろん分かっていた。
(……俺だって、出来るなら琴音と一緒に居てぇよ)
思った事を口にしてやれば、琴音も喜ぶんだろうけど……どうしても恥ずかしくて出来ない。
こうしている間にも、時間は過ぎていく。
怒っていても、帰らずにこうして俺のアパートにとどまってるって事は、仲直りしたいって事。
(話し掛けてもシカトされるし…しばらく放っておくのが一番…なんだよな)
何とか飲み会をキャンセル出来ないか幹事の奴に連絡をしてはみたけど、他にもキャンセルした人が何人*****************
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