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タロ
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夜投稿☾失礼します!!🙇
──────────────
『デスゲーム最終日を開始します』
静寂を裂くように、声が響く。
『本日のゲームは――』
一瞬の間。
『互いを守り合ってください』
🖤「…守り合う…?」
『そして、特別ルールを開示します』
どこか楽しんでるような声。
『あなた達に、“希望”を与えます』
♥️「……っ」
🖤「希望……?」
『制限時間60分』
『その間、互いを守り抜くことができれば――』
『特例として、2名とも脱出を認めます』
🖤「……それ、本当なんだろうな」
低く、問いかける。
『健闘を祈ります』
その瞬間――
カチャリ、と音を立てて、
二人の足元に銃が落ちた。
🖤「……行こう」
♥️「…うん」
互いに頷く。
絶対に、守り抜く。
その決意だけが、
二人を立たせていた。
――会場が切り替わる。
広い空間。
瓦礫のような障害物。
そして――
無数の人影。
それぞれが武器を手にしている。
🖤「……来るぞ」
♥️「背中は、任せた」
背中合わせ。
その形が、
今の二人のすべてだった。
銃声が響く。
次々と襲いかかる敵。
迷いなく、
撃ち抜く。
初日の自分とは、違う。
もう、
失う怖さを知ってしまったから。
──────弾が飛ぶ。
🖤「危ない!」
とっさに、宮舘を引き寄せる。
♥️「……っ!」
♥️「……助かった」
🖤「こっち!」
遮蔽物の陰へと移動する。
🖤「怪我は?」
♥️「大丈夫だ。目黒は?」
🖤「俺も平気」
🖤「このまま……二人で終わらせよう」
♥️「…うん…!」
再び、走り出す。
銃弾だけじゃない。
槍が飛び、
爆発が起こる。
あらゆる危険が、
容赦なく襲いかかる。
それでも、
二人は離れない。
残り30分――
息が荒くなる。
──────────────
残り15分――
♥️「はぁ、……はぁ……」
🖤「もう少しだ」
宮舘の手を、強く握る。
残り5分。
3分。
2分。
🖤「いける…!!」
♥️「……目黒!」
互いに目を合わせ、微笑み合う。
30秒。
その瞬間――
宮舘が、
いきなり目黒に抱きついた。
🖤「舘さん……!?」
♥️「……」
🖤「どうした…?」
♥️「……ごめん」
かすかな声。
🖤「え……?」
10秒。
離れない腕。
0秒。
───────静寂。
🖤「……助かった!!」
🖤「舘さん……!!」
♥️「……」
🖤「……舘さん?」
ゆっくりと、
宮舘の、腕がほどける。
そのまま――
地面へと崩れ落ちた。
🖤「……え」
背中が、見える。
そこには――
無数の、毒針。
🖤「……っ!?」
震える手で、必死にそれを抜く。
🖤「なんでっ……!!」
あの瞬間。
宮舘が俺を抱きしめたとき。
すべて、
受け止めていた───────
俺を守るために。
🖤「舘さん……!!!!」
♥️「……は、っ……」
口元から、
血がこぼれる。
♥️「目黒……」
♥️「生きて……」
宮舘は、目黒の手を、握る。
その温もりが、
少しずつ、
消えていく。
🖤「ねぇ……」
🖤「…舘さん…!!」
♥️「……」
力が抜ける。
手が、
離れ、
地面に、落ちる。
🖤「…嫌だ…」
🖤「…嘘だと言ってくれ……」
声が、
震えて、
形にならない。
その時――
無機質な足音。
管理人たちが、
目黒を取り囲む。
🖤「……来るな」
引き離される距離。
宮舘の身体も、
無造作に運ばれていく。
🖤「待て……」
🖤「やめろ……」
🖤「離せ!!!」
声だけが、
虚しく響く。
もう、
届かない。
“希望”なんて、
最初からなかった。
ただ、
最後に残ったのは――
守られた命と、
消えない後悔だけだった。
つづく。