ネモフィラは宿屋を出て、少し冷静になり。
メリアを探し始めた。村の人たちに黒髪ロングの16歳くらいの女性を見なかったかと尋ねまわった。
村人達はメリアのことをよく見て、よく覚えていた。
そして、皆共通でこの言葉を言った。
「「あんな綺麗な人初めてみた」」
と、
ずっとあの子達のそばに居て見慣れていたから、あの兄弟が兄、妹ともに超絶美形な事を忘れていたわ。そりゃまぁみんなよく見ているしよく覚えているわけね。
とそうこうしているうちに、私はメリアを見つけた。ベンチに座って外の景色をぼんやりと眺めている。
ネモフィラは近づき
ネモフィラ「わ!」
と驚かせた。
メリア「ひゃっ」
とメリアは予想通りとても驚いてくれた。
メリアはほっぺを膨らませて
メリア「もう!ネモフィラ!やめてよ〜」
ネモフィラはイタズラっぽく笑って
ネモフィラ「何してるの?」
メリア「……兄さん…怒らせちゃったなって考えてて。あんまり怒んない兄さんがあそこまで怒るなんて初めてで、どうすれば良いか…」
ネモフィラ「悩んでるのね。」
メリア「……」
ネモフィラ「あ、そうよ!」
と何か思い出したかのような感じで言った。
ネモフィラ「さっきね、何かチラシ?をもらってね。そのチラシに良さそうなカフェが載ってたの。行ってみない?」
メリア「…うん。」
とちょっとメリアは微笑んで言った。
カフェにて
店員「ご注文は?」
メリア「…じゃあこの…ルシェントパフェで。」
ネモフィラ「じゃあ私も同じので。」
数分後…
店員「お待たせいたしました。ルシェントパフェ2人前です。」
メリア「…美味しそう…!」
ネモフィラ「そうね。美味しそう。」
数十分後…
2人「「美味しかった。」」
メリア「やっぱり、ルシェントパフェは美味しい…!」
ネモフィラ「え!食べたことあったの…?」
メリア「…?…え!私てっきり私がこのルシェントパフェが1番の好物だって知っててこのお店に連れてきてくれたのだと思ってたんだけど…」
ネモフィラ「ごめんなさいね。知らなかったわ。」
メリア「そう…でもいいや。連れてきてくれたことが一番嬉しいし!ありがとね!」
とメリアは満面の笑みで言った。
メリア「…やっぱり私…兄さんに謝りに行く…!」
ネモフィラ「そう。でも急にどうして…?」
メリア「前…ここじゃないけど、ルシェントパフェを兄さんと一緒に食べに行ったことがあったんだ。…また兄さんと…ううん。今度はみんなで!食べにきたいなって思ったんだ。」
ネモフィラ「じゃあ。謝りに行かなきゃね。」
メリア「うん。」
宿屋
コンコン
ガチャ
メリア「兄さん。ご」
とメリアが言おうとしたその時
フレーク「すまない!!メリアァ!」
メリア「⁉︎」
とフレークがメリアにしがみつき、メリアに懇願している。
フレーク「俺が言いすぎた!!頼むからもう出てくなんて言わないでくれぇ!!」
メリア「⁉︎⁉︎⁉︎」
メリアはとても驚き、ネモフィラの顔を何度もチラチラみている。この人どうしたの⁉︎と言わんばかりに。
ネモフィラは口を手で覆い、クスクスと笑っている。
とそこで、スターチスが帰ってきた。
スターチス「んぇ⁉︎どうしました⁉︎⁉︎え?え?私がいない間に何が?」
スターチスはこの状況にとても驚いている様子だ。ネモフィラは大爆笑している。
その後…
ある飲食店で…
スターチス「いやぁ、びっくりしましたよ。帰ったら、フレークがメリアにしがみついて泣きじゃくってるんですもの。ネモフィラはずっと笑っていますし!」
ネモフィラ「ごめんね。スターチス。あの状況自体面白いのに、おまけに何も知らないスターチスまで帰ってきたら…」
クスッとネモフィラは思い出し笑いをしている。
メリア「もう!笑い事じゃ無いのよ!ネモフィラ。貴方しばらく私の事助けてくれなかったじゃ無い。それと、兄さん。私困っちゃうからもうあんなことしないで。」
フレーク「すまない…ついメリアが何処かに行ってしまうって考えると…居ても立っても居られず……」
フレークはしゅんとしている。
メリア「…まぁ。いいや!兄さんとも仲直りできたし。みんなでご飯食べれるし。!」
みんな微笑んでいる。
スターチス「じゃあ。乾杯…しますか?」
メリア「うん!みんなお疲れってことで!かんぱーい!」
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