主要登場人物一覧
蔵島壱成(18)…2代目主人公ULTIMATE 第1実動部隊所属
長内貴也(51)…2代目ULTIMATE総監
赤木龍一(32)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(22)…ULTIMATE中央指令部副部長
菊池謙介(36)…ULTIMATE支援機動班班長
中島佑紀弥(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
武藤翔真(20)…ULTIMATE第1実動部隊所属
松浦風雅(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
越前龍馬(34)…ULTIMATE第1実動部隊長
「エルサイア制圧作戦の指揮をとることになりました、中央指令部の水崎一躍です。エルサイアの説明はホワイトボードを見ながら解説していきます」
ホワイトボードにはエルサイアについて細かく記されていた。
エルサイアは亜細亜連合の傘下組織で
総メンバー数は2037年時点で34名。
殺人、強盗致傷、誘拐、強姦等、悪と言われる事は全てやってきた半グレグループだ。
結成されたのは2025年、元々は亜細亜連合が使えなくなったメンバーのために作った組織でその後独立したエルサイアは2030年に亜細亜連合の傘下に入った。
水崎はエルサイアについて簡単な説明を終えると作戦について述べ始めた。
「エルサイア制圧についてですが、今から制圧二参加するメンバーを発表します。呼ばれたメンバーはフル装備を装着のうえ、拳銃、手錠の携帯をお願いします。そして今回エルサイア制圧に中央監察部外部捜査班が加わることになりました」
中央監察部外部捜査班とは、通常警衛隊内部を取り締まる監察とは違い警衛隊外部の取り締まりも職務内容に入っている部隊だ。
「中央監察部外部捜査班管理官の工藤哲也です。警衛隊の一部のメンバーがエルサイアから薬物の売買をしており、今回制圧作戦に参加する事になりました。よろしくお願いします」
「これより制圧に参加するメンバー発表を行います。」水崎によるメンバー発表が始まった。その日の夜制圧に参加することになったメンバーらは深夜まで食堂で騒いでいた。
「おらーお前ら、気引き締めろよ」中年の警衛官が酒を浴びるように飲みながら怒鳴った。
「こういうの苦手だわ〜笑」
そう言いながら蔵島は隠し持っていたお茶を飲んだ。
「おい、酒飲まねーと絡まれんぞ」中島が小声で言うと蔵島は中島にお茶を渡した。
「二日酔いで制圧に参加しろってのか?冗談じゃねーぜ」そう言いながら蔵島は横で酒を飲んでいた松浦に目をやった。
「なんでお前そんな飲めんの?」
蔵島の問いに松浦は笑いながら答えた。
「日々の合コンで鍛えられてんだよ笑俺警衛内部で恋愛する気なくてさ、合コンよくするんだけどよ。その時に酒に強くなってよ笑」
「お前のそういう話聞き飽きたわー」
中島が言った。
「お前ら非モテとは住む世界が違うんだよなー。モテすぎて辛いよ笑なんなら次一緒に合コン行く?まだ警衛官とは行ったことないからよ」
「断るわ。俺そういうの興味ねーし」中島が言うと松浦は蔵島に目をやった。
「俺もパス。今金欠だからよー」
「残念だわ。何かあったらいつでも俺に言えよ。美女なら何時でも紹介しやっからよ」そう言うと松浦は酒を一気飲みしそのままその場から去っていった。
その頃工藤は、会議室でエルサイアについての資料に目を通していた。
「工藤さん、これ見てください」会議室に1人の外部捜査班員がやってきた。
「なんだ。この資料は」
「エルサイアが売買している薬物についてです。これまで我々は大麻として捜査を行っていました」
「それがどうした?」
「ですが、エルサイアが売買に使っていたのは大麻ではなくIFウイルスの成分を細分化した物だと判明しました。これを接種した物は接種して1週間後IFウイルスに感染するとの事です。そしてこれがエルサイアとの関わりが確認される警衛官のリストです。このリストに載っている警衛官全てがこれを接種しているとなると警衛隊は全滅の危機です」
「何?」そう言うと工藤は再度リストに目をやった。
そこには警衛局幹部の名前が載っていた。総統第1秘書官、教育隊総務長、副総統秘書官、理事官等1部でもかければ組織が危うくなる重鎮が多く記載されていた。エルサイアとの関与が確認される者の検挙までは考えていなかった工藤に急な焦りがやってきた。
「このリストに載っている幹部達で終わりか?関与が確認されてる者は」
「まだ調査中です。」
「調査を急げ。制圧作戦は明後日に変更だ。明日関与が確認されている者達を監視下に置く」「わかりました。中央監察部長への報告はどうされますか?」
「部長への報告は避けよう。今すぐ警衛局に中央監察部員総員に緊急招集をかけろ。」
「わかりました」
外部捜査班員が出ていくと工藤は水崎に制圧作戦日の変更を連絡した。
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