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コメント
2件
鬱系で面白いけど、恋羽音ちゃん視点もあるのありがたいです
知「ん」
ちーと解散して家に帰る
やだなぁ
23時が
夜なんか来なければいいのに
ちーと過ごしてる間は時間が止まればいいのに
ちーは優しいし、可愛いし、カッコイイし、背高いし、頭いいし
みんなの理想の女の子みたい
でも、親に殴られてる
それでも笑顔になれて優しいちーは凄いよ
そう思いながら歩いて帰る
歩いて
信号を渡って
歩いて歩いて
歩く度に身体全身が震えている気がする
今にも足が止まりそうだ
でも早く帰らないと、クラスの子が通るから
今会うと、どんなことを言ってくるんだろう
ブス?八方美人?男たらし?
色んな悪口が頭をよぎる
ふと後ろから聞きなれた声が聞こえた
アイツだ、化け物だ
後ろを振り返らずとにかく走った、走って走って走った
宵「おい!恋羽音!」
ちー、ちー、助けて
怖いよ
アイツは汚い、穢れてる
スマホを出してLINEを開く
黒系の女の子の絵が描かれたアイコンをタップする
急いで文字を打った
《ちー、助けて》
既読つく
そのとき路地を見つけたからそこに隠れる
アイツが叫んでる
うちの名前を
《こはね、今どこにいる?助けにいく》
《〇〇市△区の建物の路地》
既読が付いてそこからメッセージが来なくなった
宵「あ、いた」
「ッ…」
全身の細胞が震えている気がした
アイツに見つかった、化け物に
宵「探したぞ」
「来ないで!」
宵「なんでだよ、今日は優しくするから」
「気持ち悪いの!好きでもないやつに、それに家族にあんなことされたくないよ!」
宵「なんだと、お前!」
化け物が、手を振り上げる
どうしよう、殴られる
?「やめろ」
声が聞こえた
上をみるとちーがいた
肩で息をしている、きっと走ってきたんだ
知「恋羽音、大丈夫だった?」
「う、うん」
知「最低ですね、宵波さん」
そう言ってちーは化け物の顔を殴った
宵「グッ…」
化け物は倒れた
ちーは化け物に蹴りを入れた
知「恋羽音、怖かったね、もう大丈夫」
「ちー」
うちは安堵して涙がでてきた
ちーはうちの家まで送ってくれた
そして、お母さんに事情を話した