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プリ小説から本人の転載です
台湾が可哀想かもしれません
“静寂の中で”
台湾は深夜の静かな部屋で一人、座り込んでいた。窓の外からは街灯の光がぼんやりと差し込んでいるが、部屋の中は冷たく、空気がどこか重く感じられる。彼の目はぼんやりと天井を見つめ、そのまま動かすことなく黙り込んでいた。
その日の中国との会話が頭をよぎる。毎度、中国の言葉は鋭く、冷たく、時には心に突き刺さる刃のようだった。
「我はお前を求めていない。お前は我にとってただの都合のいい存在アル。」
その言葉が耳の中で何度も繰り返される。中国の目の前で、どうしてもその言葉を否定できなかった自分が、悔しくて、悲しくて、どうしようもなかった。台湾は自分を見失っている気がした。彼に近づきすぎたせいだろうか。それとも、中国を必要としすぎたのだろうか。
「僕がいるから、あなたはこんなに冷たくなったのかな…」
その思いが胸に広がり、台湾は静かに目を閉じた。自分が無力で、ただ彼を求めることしかできない自分に気づき、深い絶望感に包まれた。中国にとって、彼はどれだけ自分を必要としていても、ただの「都合のいい存在」に過ぎないのだと、そんな現実がしっかりと心に突き刺さった。
「どうして…どうして、僕はこんなにあなたを求めてしまうんだろう…」
台湾は深くため息をつき、肩を落とした。彼の冷たい言葉が、心の中で何度も繰り返され、次第にその痛みが大きくなっていく。心の中で叫びたかったが、その声はどこにも届かない。中国の気持ちが変わることはなく、自分の気持ちだけが強くなっていくことに、さらに苦しみを感じていた。
その夜、台湾は眠れなかった。中国の冷徹な言葉が、永遠に自分の中に響き渡り、心を締めつける。彼から求められない自分が、どんどん壊れていくのを感じながら、台湾はただ静かに目を閉じた。