コメント
5件
今まで読んできた中でこういう系が1番好きかも!! みこの表現の仕方が1番好き!! みこの小説でたら絶対買う!!
※創作、在り来り、現代風時代操作、GL注意※
「笑ってよ,w」
笑愛。あの子はいつも口角を下げる
私が彼女を守ってるって言ってもおかしくない。
「ごめんなさい。」
「……え,w なに謝ってんの?」
謝り癖、ネガティブ思考、引っ込み思案、
彼女は世間一般的に言う陰キャ。
「ねぇねぇ!この映画めちゃくちゃキュンキュンしちゃうよね!」
「そうですね。」
「ほぉら、笑って?」
「へぷぁ……」
彼女のもっちりとした頬を上げて見せた
でもそれがあまりにもおかしくて吹き出して笑った
「な、何するんですか。」
彼女は少し頬を膨らませて私を顰めっ面で見つめてきた。
「何も無いよ!」
にっこりと白い歯を見せると__
貴方は誤差ではあるが頬を緩ませた
「ヘラヘラすんなッッ!キモイわほんと、」
「え……?な、なにが……? ,w」
笑愛。私は名前負けのしない子だと昔から言われていた。
えあ、という名は文字通り笑顔が溢れる子に育ってほしい
という意味を持った。
私がまだ4つの時 その話を聞いた、その時から何があっても笑って見せた。
私が8つの時おっかぁ が不治の病におされて死んだ時も
おっとぉ が流行病の患者に付き添って死んだ時も
変わらず笑った。
案の定醜い子だと言われ、そのまま子売りの里親に無理言い引き取られた。
それでも2つ歳をとった時まではずっと頬を目に寄せた。
酷い言葉をかけられそんなことは無くなった今、
この名を嫌った。
「で?笑愛って大正から来たんでしょ?」
「え、ち、違います。」
私の覚え間違いか、おかしいのはどちらなのか……
よく分からない
「江戸時代から来ました」
「ふーん。笑愛ってなんか面白いね!」
「ゑ?」
あまりにも間抜けな声にお腹を抱えて笑った。
そんな私を見つめる貴方はどこか寂しげで見苦しかった。
「あーぁ、私笑愛好きだなぁ.w」
「え、ヱ。?」
「さっきからそれしか言わないじゃん!,w」
「本気だよ。」
「な、何がですか?、」
「好きなの。絶対に笑愛堕とすから、」
「え、?」
笑う私と笑わない笑愛 ずっとそう思ってた。
でも彼女は笑顔の素敵な女の子だって私は知っている
「笑愛大好きだよ」
「わ。私も……/」
紅色の頬が緩んで 視線を逸らす彼女の笑顔が天使の様に感じた。
笑っててもいいんだよ。 笑愛
「うん。華奈。」
大好きな恋人。
でももう、帰らなくちゃ。
本当は私この時代は生きてないんだよ、
さようなら
行かないで______、笑愛