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めめだて
⚠︎微🔞
目黒side
ハッと目が覚めた
仰向けで、白い天井が見える
すぐに“彼”の様子を伺う
俺の右側で身体を俺の方に向けてまだ眠っているようだ
程よく肉付きの良い滑らかな曲線を持つ身体が呼吸によって静かに動く
きちんと手入れされた黒髪が顔にかかる
整えられた眉毛は、今は険しさはなく穏やかである
閉じられた状態もまた美しい雌雄眼
艶やかで控えめな大きさの唇だが厚みがあるために魅力は増している
見飽きない、美しいひとだ
顔のすぐ側にある、彼の手の甲へキスをする
彼の手は決して小さいわけではないのだが、節が目立たないせいか女性的だ
痛くはなかっただろうか
つらくはなかっただろうか
自分勝手ではなかっただろうか
時刻は22時を過ぎていた
甘いひとときの始まりは確か夕方…
夜というにはまだ早い時間だった
あれから少しばかりこうして寝てしまっていたということか
そしてまたハッと気づく
自身が放った言葉と
彼の返答
…あの後は、何か会話を交えたのか?
情けないことに何も覚えていない
一緒に生きていこう
….まるでプロポーズのような、場違いな言葉だったか……..
ぼんやりしていたのにどんどん鮮明に思い出される記憶に顔が火照っていく
彼の善がる顔や艶めかしく揺れる身体
高く喘ぐ声
喉の奥で必死に抑えようとくぐもった唸るように鳴らす音
欲しがるように手脚を絡めて欲に抗えない乱れきったさまも…
「…….ん」
「…!舘さん…」
「…おはよぉ……」
「はは、まだ朝じゃないよ
今22時過ぎたとこ」
「ん…そう……」
「かわいぃ…」
「えぇ…?」
「かわいい」
「….///…. ふぅん…」
「あ、ちょっと顔隠さないでよ」
すっぽりと布団をかぶって、姿を見せてくれない
何か布団の中で言っているが聞き取れない
「ねぇ、舘さん顔見せて
ていうかさっき起きてずっとかわいいなーって思って見ちゃってたからいいでしょ?」
「…….」
「…やっぱり俺、あんまりだった…?」
いきなりがばっと布団を退ける彼
それだけでなく俺の肩を掴み、今俺は彼に押し倒されるような体勢になった
一瞬のことだったので何も言えずにただ見つめていた
彼も何か言おうとしていたが…
彼が咳き込む
「あ…お、俺水持ってくる」
「ん”、ごめん….」
「ちょっと待ってて」
下着を身につけて ベッドからゆっくり降りる
少し重い自身の身体
負担のかかる慣れないことをしたのだから、当然だが彼の方が心配だ
去り際に彼の首筋に軽くキスをする
少し照れた様子で俯いてしまった
「すぐ戻るよ」
「うん…」
「ふふ、あんなえっちなことしたのに照れてる?」
「い、言うなよ…うるさぃ….//」
「ごめんって」
———
彼に冷えたペットボトルの水を飲ませた
ベッドの上で寄り添い合う
「身体、いたい?」
「ん、ちょっとだけね
すごく久しぶりだったし…」
「ごめんね舘さん」
「…ねぇ、な、名前で呼んでくれないの?」
「え、あ…」
「…えっちしてる時、呼んでくれたの…嬉しくて…」
「涼太くんって呼んでいいの?」
「…うん、呼んでほしい」
ひたすらに可愛らしいひとだ
口元が緩んでしまう
「蓮、泣いてたね
ちょっとびっくりした」
「ごめん…情けない姿を見せちゃった」
「謝ってばっか笑」
「だって…」
「蓮の鼓動もめちゃくちゃ速かったなぁ…
知らなかった、こういうふうになるんだって
ちょっと感動してたの」
「…生きてるねって涼太くん言った?」
「そう…幸せだなぁって思った
初めてちゃんと好きな人としたから
すごく、気持ちよかったし
あ…それと….」
彼が少し姿勢を直しながら俺を見て
再度口を開く
「一緒に生きていこう…って
….それって、本気にしていいんだよね?」
喜びか、はたまた戸惑いか
複雑な表情で俺の返答を待つ彼
そんな彼に即答する
俺の気持ちは揺るがず、ずっと心に決めていたのだから
「俺は涼太くんと一緒に生きていきたい
一時的な関係や、都合の良い相手ではなくて」
彼の手にそっと触れ、続ける
「俺と付き合ってください」
完全に夜更けになった今もなお
ここは2人だけの世界
また夜の底へと沈んでいくかのように
ゆったりととろけだす空気
タロ