テラーノベル
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et×ya、jp×ya
海沿いの町。夜。
yaは、3年ぶりにetと再会した。
あの夜、jppが“いなくなった”場所で。
「ここで待ってたの、ずっと。」
etが笑う。その笑みには、何かが壊れた色があった。
「俺は、あの夜のことを確かめに来た。」
yaは静かに言った。
「やっぱりそう来たか〜」
etはポケットから、jppのペンダントを取り出す。
「これ、あの人が最後に私にくれたの。」
yaは微かに目を細めた。
「jppは…お前に殺されたんだな。」
etの表情が一瞬止まり、そして笑った。
「“選ばれた”と思ったの。
でもあの人、最後にこう言ったの。“やっぱり俺はya君が好きかもしれない”って。」
風の音が止まる。
yaの心が、凍るように冷たくなった。
「jppが…俺を?」
etは首を傾げる。
「でも、悲しいでしょ?あなたの親友で、私の恋人で、あなただけを見てた人が——
最後に、私に殺されるなんて。」
yaは震えながら、スマホを取り出した。
そこには、jppのスマホから自動転送されたボイスメモ。
『etさんが……やばい、殺される。ya……ごめん、俺、ずっとお前のこと……』
録音はそこで途切れていた。
「……本当だったんだな。」
etは涙を流していた。
でも、その涙に“後悔”はなかった。
「私じゃ、ダメだったの?」
「……最初から、jppはお前じゃなかったんだよ…」
etは、海の方へ一歩踏み出す。
「じゃあ、私、jpのところへ行くね。」
yaは彼女の手を、寸前でつかんだ。
「それは“罪から逃げる”だけだ。
生きて、償え。jppのぶんまで。」
遠く、警察のサイレンが近づいてくる。
etはゆっくりと振り返り、静かに頷いた。
「私、全部失った。でも、やっと気づいたの。
あの人は、あなたを最後まで愛してた。
そして私も、きっと“あなたの隣”がほしかったの。」
そうetが言った瞬間、yaの目の前が真っ暗になっていくのを感じた
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