🌸「ここが美術部さんの展示場所だね」
👑「ほわぁ … 美術室、あんま来ないからなんか新鮮やなぁ … !」
☔️「こさめたち、選択授業の時毎回音楽選んどるもんな ~ 笑」
書類を手にしたらんが、こさめとみことを連れて美術室に入る。
室内には絵の具の匂いが漂い、窓際に立てかけられた大きなキャンバスには、色鮮やかな下地が広がっていた。
🌸「失礼します、生徒会から確認に来ました」
らんの声に、筆を動かしていたすちが振り向き、にこやかに頭を下げる。
🍵「ちょうどいいタイミングです。
これ、展示スペースの配置図なんですけど … 」
🌸「ありがとう 、確認しとくね」
☔️「わぁ、もうこんなに進んでるんだ!」
こさめが目を輝かせて覗き込むと、隣でなつが小さく肩をすくめた。
🍍「まだ色塗り始めたばっかだけどな。
間に合うかどうかは … これから」
🍵「間に合うよ。だって、ひまちゃんは天才だから」
何気なく言うすちの声に、なつは途端に耳まで赤くなり、筆先を強く走らせる。
その様子に、みことが「ふふっ」と声を漏らした。
ちょうどそのとき、ドアが開いているまが入ってきた。
📢「 … ポスター、ここに届けるように言われて」
手にした筒を机に置くと、視線が自然にらんへと向かう。
🌸「ありがとう。お疲れ様、ニコッ」
らんが微笑むと、いるまは小さくうなずき、そっと視線を逸らした。
一瞬の沈黙。
でも、6人が同じ空間にいるだけで、部屋の空気は少し特別なものに変わった。
☔️「ねぇねぇ、文化祭ってさ、なんかドキドキするよね!」
こさめが空気を和ませるように声を弾ませると、
🍵「 … ふふっ、そうかもね ~ 」
🍍「 … あぁ」
なつとすちがそれぞれ違う調子で答え、
👑「緊張っていうより、私は楽しみかなぁ」
みことがふわりと笑う。
らんはそんなみんなを見渡し、穏やかに言った。
🌸「うん。きっと、思い出に残る文化祭になると思う」
窓から差し込む夕陽に照らされながら、6人の影が長く伸びていった。
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