この作品はいかがでしたか?
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「もういいかい 。」
逃げろ 。春千夜くんの部屋に行こう。どこか分からないが、とりあえず、走ればいい。
何となくでどうにかなるんだ。信じよう。
名前も書いてないが 、とりあえずノックして返事が来なかったから入った。
「し、失礼します 、」
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「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ !!!!///」
「は!?え!?」
目の前にいたのは裸でスクワットしていたドラケンくんだった。
「へ、あ、ご、ごめんなさいっ!!!///」
俺はすぐさま部屋を出ていった。
なんで今更こんなに恥ずかしいんだ、なんでこんなにドキドキするんだ??
なんでこんなに 、なんで、なんでなんで、、、
耳から心拍数が聞こえるほどドキドキしていた。
「ちふ、!ちょ、待て!!千冬ぅ !!!」
彼の声がして急いで走り逃げた。彼とは前世でも、温泉に行ったりしたと言うのに、
どうしてこんなに 。
「千冬 。」
その声にどきりとして、「うわっ」と声を出し声の主に振り向くと、マイキーくんがこちらを見つめしゃがんでいた。
「ぁ、ま、マイキーくん、」
「けんちんの部屋で何見たの??」
「へ!?なんで !?///」
「そんな顔してどこ行くんだよ?」
顔??顔の意味がわからなくて、首を傾けた。
「真っ赤だぜ?w」
そう彼はあの頃と変わらぬ笑顔でにこりとイタズラげな笑みで俺を見つめた。
「ぁ。」この時 、なんだか、見たかったものが見れた気がする。
「は、どうした!?大丈夫か?」
「え、///泣」
気がつけば、涙が俺の顔を濡らしていることに気がついた。
「だって、、だって、///泣」
「ほら、泣くなよ、」
優しく撫でて、俺に優しく微笑み、
「…千冬は、俺のものだから。」
そう耳元で囁いた彼の言葉に大きく目を見開いた。
俺は、マイキーくんのもの??
「へ、?泣」
「俺らに堕ちてればいいんだよ。チフユ 。
アノ頃トハ違ウカラナ 。大丈夫 。」
彼の目は真っ黒で、口角がぐいっと上げられていたが、その顔に恐怖を覚える 。
「ま、いきーくん、?何言ってるんですか、?
怖いですよ、?ま、マイキーく、泣」
彼から少しづつ後ずさり、彼から距離を離そうとするも、壁に背がピタリと着いた時、口から空気が薄く吸い込んだ。
「ぁ、に、にいちゃ、兄ちゃん 、!!泣」
助けて、兄ちゃん、
「首領 〜 。俺ら今遊んでるんすよ。すみません。うちの千冬が〜 。」
そう俺を抱えて、マイキーくんに謝罪するのは竜胆くんだ。
「…お前まだ仕事やってねぇよな??」
「いや、千冬を預かるという仕事をヤク中から預かってるんで〜 、大丈夫ですよ〜 。」
「俺らちゃんと見守ってるんで〜♡」
蘭も、同じく参戦して助けてくれた 。竜胆くんに抱き着き泣いた。
「んじゃ、」
マイキーくんは 、2人を睨みつけていた 。
「にいちゃ、にいちゃ、ぐすっ、にいちゃぁぁ、泣」
「はいはい兄ちゃんですよ〜」
「違う、!!兄ちゃんがいい!!泣」
「俺らにいちゃんだぞ?」
「……泣」
こいつらに何言っても無駄だと悟り、彼らを兄だと認めざるおえない状況と捉えた。
「兄弟構成どうなるの、?泣」
「そりゃぁ、その千冬の兄貴?が誰かによるけど、」
「武道、泣」
彼の名を伝えると、2人はお互いの顔を見合せた。
「んー、下手なこと言うと殺されちゃうから〜♡
とにかく千冬は4男な??」
4男って、呆れた顔ではは、と笑った。
「千冬はさ、武道のことどう思ってるの?」
急に問いかけてきたのは、竜胆くんだった。竜胆くんの質問に少し悩んで、
「兄ちゃんって思ってる。」
「それ以外の気持ちはなんにもないの??」
「……前世では相棒だったけど、もう歳も離れちゃってるし、
相棒と呼べなくなっちゃってるし、
たけみっちのこと、尊敬してるけど、そういう関係に離れないですかね、」
「…確かに、前世のお前はあいつにベッタリだったしな。場地圭介にもベタベタだったけど。笑」
「懐いてたんでね、、でも、、俺は、前世の方がみんなとの接しやすいし、
……前世の方が良かったなぁ、、」
そう眉間に皺を寄せ、泣きそうになる目を抑えようと力を入れた。でも、力を入れようとしたせいで、ぼろぼろと出てきてしまった。
そんな俺を見た彼らは俺の隣に寄り添って、竜胆くんは、抱きしめ、蘭くんは頭を撫でた。
「今の千冬もいいじゃん。ありのままでいいじゃん。
こうしてまた出会えたんだよ。
奇跡じゃん。これでいいんじゃねぇの、?
俺は、こっちの方が好きだぜ、?
前世だったら俺ら仲良くねぇじゃん??」
「竜胆の言う通り。これでいいんじゃねぇの?
俺らはちゃんと受け止めるし、寄り添える。
抱え込む必要なんてねぇんだぜ、?」
あぁ、俺はこんなに素敵な人たちを裏切らなければならないのか、
「っ、ぐすっ、うっ、ひぐっ、泣」
こんなに残酷なことがあっていいのか。
俺はこの人たちを本気で、兄貴と認めた。
「竜兄、蘭兄、ありがと、泣」
へへっと微笑み、彼らに感謝を伝えると、彼らは目をパチパチとさせ、
「ち、千冬、!今の!!!」
「なぁなぁなぁ、兄貴って認めたってことでいいよな!?」
そう慌てるふたりにふふっと微笑みながら見つめていた。
コメント
5件
1コメ!!私もおねぇちゃんって呼んでぇー!!!