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霜月リラ@低浮上
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naf
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20
モチモチの木
二
そのモチモチの木には、素晴らしい言い伝えがあった。
十一月の二十日の夜には、モチモチの木に灯(ひ)がともるというのだ。
それも、山山の神様の祭りだから、たった一人、山の子供が命がけで見に行くのだ。
それも、勇気のある子供だけに見えるのだという。
「じさまも、見たかい?」
豆太が聞くと、じさまは言った。
「ああ、見ただとも。じさまが子供のころにな。そりゃあきれいなもんだった。木全体が、パッと灯りをつけてな、まるで夢のようだったよ。」
「ぼくも、見たいなあ。」
豆太は言ったけれど、夜一人で外に出るなんて、豆太にはとてもできないことだった。
「豆太は、おくびょうだからな。だめだな。」
じさまは、笑って豆太の頭をなでた。
二段落 終わり
コメント
1件
読ませていただきました。豆太が「じさまも見たかい?」って聞くところ、すごく可愛くてじんわりきました。見たい気持ちと、怖がりな自分に向き合う姿が愛おしいですね。じさまが笑いながら頭を撫でる優しさもあたたかくて、この短いやりとりの中で二人の関係がぎゅっと詰まっている感じがしました。続きが気になります!