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僕は
君に恋をしていた
彼女はいつも僕のそばにいた
何をしようが静かに見守り、ただそこに咲く一輪の花のように凛としていた
よく身に纏っていたオレンジ色のようなカーディガンがよく似合い、僕を側に置いた。
時々きみは不便に笑う、そのくるりとしそうな見た目からぼくはきっとこれ以上君の側にいても何も得ないことを感じさせることがあったよね、
でも君は世界を教えてくれたね君がいたから世界に色がついたんだ、
パレットの絵の具を掻き混ぜる様にぼくを見下ろした事があったね、その時ぼくは思ったよ君を愛すって、
君のせいでぼくは傷つき、時には現実から身を反らし、空を泳ごうかとも考えたんだよ
でもね、飛べなかった、別に君の事を考えたわけじゃない、単純に、勇気がなかったんだ
そらを見上げてみて、あの青い世界の上に白い絵の具とまあるいおれんじを垂らしてるんだ、きれいだろう?
それにぼくなんかが入ったって何にもなりゃしない、そらはいつも通り白の絵の具を垂らしてほくそ笑むし、まあるいオレンジだって僕のことを知りもしないけど嘲笑って、蹴飛ばして、赤い絵の具を上から塗るんだ
灰色だって同じさ、あの心臓はぼくを食べちゃうかもしれない
だけどね、それもいいかとも思うんだ、
きみとどこまでも旅をしてね、そらを高く廻って、赤い絵の具とほんの少しの黒色に身を漬けるんだ、
嗚呼、だめだね、君の事好きっていいたいのに心が否定してる。
きっと心からじゃないからね
しかたないね
ばいばい
そして
ぼくは君を青に沈めた