テラーノベル
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アマガサ達がワノ国の外にいる頃、鬼ヶ島は少し騒がしくなっていた。
『クイーン様!刃武港に入団志望の海賊達が集まっております!』『あぁん!?すぐ行く!』サイエンはのそっと立ち上がり港へ向かった。
(どれどれ…元カクタス海賊団のキンシャチの一味にササキ海賊団、それから…)各海賊団の海賊旗を見ていたサイエンはその内の一つの海賊旗を見て思わず声を上げた。
『ボルト海賊団じゃねぇか!?』サイエンはその船の元へと駆け寄った。
『やっぱりザ・工業の島の船はかっけぇな』そう言いサイエンは船を見つめた。
『もしかしてクイーンさんかい?』『お?もしかしてお前…』クイーンが振り返るとそこには巨大なレンチを持った男がいた。
『会いたかったぜぇボルトォ!内に入団すんのかぁ!?』『あぁ、よろしく頼む!それよりも隣にいるササキってやつの武器を見てくれないか?あんたの手にかかればもっといい武器になるはずなんだ』それを聞いたサイエンは隣の船へと向かった。
『テメェがササキか…どれどれ?お、いい剣だな、だが、改造の余地がある』『ぜひ頼みたい』そう言われサイエンはササキの剣を預かりその場を去った。
『クロコダイルにやられたから内で匿えってかぁ!?キンシャチぃ!』このカクタス海賊団は過去にカイドウたちからヒトヒトの実モデル酒呑童子を奪おうとしたのでサイエンが怒鳴るのも不思議ではない。
『頼まれてくれねぇか!?アラバスタから持ってきた財宝も全部くれてやるからよ!』『ほう、財宝って?』サイエンは早く出せというように尋ねる。
『8億ベリーと悪魔の実だ』『いいだろう』こうしてシャボンディ諸島、海上、鬼ヶ島から百獣海賊団は新規の幹部を引き入れた。
キョウとフーと共に帰ってきたアマガサは新規幹部の手配書に目を通す。
元CP9フーズ・フー 3億ベリー
タマカイの魚人グロウパー 4億1000万ベリー
サムライ海賊ハルマサ 3億8600万ベリー
本マグロの魚人ツナ 2億2700万ベリー
テングハギの魚人ササキ 2億8000万ベリー
レンチッチ海賊団船長ボルト 2億4860万ベリー
元カクタス海賊団船長キンシャチ 2億3800万ベリー
『四皇入りした後の俺たちの手配書も出てるぞ』そう言いアルベルはアマガサに手配書を手渡した。
百獣のカイドウ 46億1110万ベリー
火災のキング 13億9000万ベリー
鬼神アマガサ 13億4930万ベリー
疫災のクイーン 13億2000万ベリー
剣客カグラ 4億9960万ベリー
中でも一際アマガサの目を引いたのはキョウの手配書だった。
(8億9000万ベリーだと?いきなり主力だな)
アマガサは一通り手配書を見終わったところでキョウにも手配書を見せに行った。
『俺は8億9000万か!爺にはまだまだ程遠いな!』『もっと誇っても良いと思うぜ?その若さで8億代なんてそうそういねぇよ』そう言いアマガサはキョウの活躍を思い返した。
(コイツはきっとカイドウの跡を継いで四皇として君臨するんだろうな)するとそこへ一人の船員が駆けつけてきた。
『カイドウ様から招集がかかっております!』『よし!行くかキョウ!』そうして二人はカイドウの元へと向かった。
『おでんが死にワノ国で俺たちに逆らうやつらはもういなくなったと言っていいだろう、念のため九里には赤鞘が潜む可能性があるため排除するが、これより今から主要幹部を中心に国を治めさせる』オオッと幹部陣より歓声が上がる。
『クイーン!お前はボルトとササキと共に兎丼を治めろ』(ボルトとササキとは仲がいいからよかったぜ!正直グロウパーは真面目すぎるし、フーは生意気だから嫌いなんだよなァ…)サイエンは気持ちが少し表情に出てしまっている。
『キョウ!お前はカグラ、ハルマサ、ツナと共に希美を治めろ!』『承知したぞ親父!』キョウは元気にそう答えた。
『キング!お前はグロウパーと共に白舞だ!』
『お任せくださいカイドウさん』(相変わらずいつもアルベルはカイドウに対して誠実だな)アルベルの返事を聞きアマガサは感心した。
『そしてアマガサ!お前はフーとキンシャチと共に鈴後を治めろ』『あぁ、任せておけ』こうして主要幹部を中心に九里以外の国は百獣海賊団の支配下となった。
やがて会議は終わりアマガサはフーとキンシャチと共に鈴後に向かった。
『国を治めるつってもそれだけじゃちょっと退屈だな』『あぁ、だから国ごとに役割が定められていてな、俺たちの役割は花の都の警備だ』しばらくしてアマガサ達は鈴後に着いた。
『しばらく統治されていなかったからそりゃ荒れてるよな』辺りを見てフーはため息をつく。
『そうだな、だから俺達の最初の仕事は拠点の創設からだ。後は浜に砦をいくつか建てておけ、外海からの侵入を阻止するためにな』そうして鈴後では土木工事が始まった。
それから数週間後のある日、一人の船員がアマガサ達の元へ駆け寄ってきた。
『緊急です!花の都で力士たちが暴れ回っているとの情報が!』『なるほど…フー、キンシャチ、頼めるか?』『あぁ、行ってくる』そうしてフーとキンシャチは花の都に向かった。
現場に向かうとそこでは長屋が崩れて居たり壁に大きな穴が空いたりしている。
『ひでぇあり様だなこりゃ』『あぁ、瓦礫に人が埋まってやがる』その時広間の方から悲鳴が聞こえてきた。
『行くぞ』フーたちは広間目掛けて走って行った。
するとそこには二人の大きな力士が人々から金を巻き上げる姿があった。
『やべぇ!北の富士と南の富士だ!逃げろォ!』花の都の民衆は辺りを右往左往と逃げ回っている。
すると北の富士がこちらを見つめた。
『おい南の富士ィ!あいつらなんか金持ちそうだぞー』そう言い終わると同時、北の富士は大きな釘を二人に向かって投げつけた。
タッ!二人はそれを瞬時に躱わす、だがしかしその瞬間南の富士はキンシャチのすぐ近くまで来ていた。
(なんだ!?さっきよりも明らかにデケェ!?)『ズムズムの術!からのォォ!つっぱりぃい!』キンシャチはものすごい勢いで後ろに吹っ飛ばされた。
『キンシャチ!ハッ!?』『釘打ちつっぱり!』北の富士が手を前に出すと同時、フーはそれを躱した。
(なるほどなコイツも能力者か…なら俺も!)フーは即座に人獣型に変身した。
『斑ァ!』『グオオ!』たちまち北の富士から血が溢れ出す。
しかし、それでも北の富士は倒れなかった。
(ほう、ならその太っ腹食いちぎってやるよ)『牙銃!』『グアアァァ!』北の富士は腹を抉られその場に崩れ落ちた。
一方その頃キンシャチは壁に追い詰められていた。
(なんだよこれ…近づくたびにデカくなっねねぇか)『つっぱりぃい!』南の富士は直径3メートルはあろうかという手でつっぱりを繰り出す。
『カクタスソード!』キンシャチはなんとかその攻撃を受け止めた。
(次は俺の番だな)そう心の中で呟いたキンシャチはカクタスソードを構えた。
『白桃一閃!』ザシュ!『フンッ!一太刀斬りつけたくらいがなんだァ!?』『まだだ!』キンシャチは何度も南の富士を斬りつけた。
(なんだ…?喉が渇いてきた…しかもさっきより痛えような?)思わず南の富士は距離を取ろうとする。
(初見じゃわからねぇよな…俺のカクタスソードは敵を斬りつける度に水分を吸収し、水分を吸収する度に鋭さが増す、お前みたいなデカブツは水分量も多いからうってつけだ)そうして僅かに南の富士に隙ができる。
キンシャチはその隙を見逃さなかった。
『もらったぁ!』ザシュ!『グオオォ!』南の富士はカラカラに干からびて前のめりに倒れた。
その時、『大丈夫かぁ!キンシャチ!』と声が聞こえてきた。
『あぁ、なんとかな!アマガサさんの元へ帰ろうぜ!』花の都の暴れん坊を成敗したこの二人は今後もアマガサの元で様々な功績を残していくのであった。
第21話 完
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