その後何とか全員を寝かせ…
桜)(どうしようか…色々あり本当に一人ぼっちになるぞ…)
部屋から出て近くの公園のベンチに座る
桜)ハァァァァ…(異能を解くか異能力「感染」させるか……)
桜)まぁ、いいか…
ベンチで足を組む
桜)…カチッフゥー
タバコに火をつけ夜空に向けて煙を吐く
桜)…寂しい…か、私は一体何故こんなにも寂しい思いをしているのか…
何故かしゅんっとしてしまった
ひとりで寂しい思いに浸っている時
??)あれ…桜さん?
桜)!?
顔を上げると
桜)潤一郎?どうしたの?
潤一郎)夜のお散歩です笑いつもここに来るんです笑
と、彼は笑った
桜)そっかぁ…笑
と、力無く笑うと彼は首を傾げた
潤一郎)何かありました?
桜)……あ〜…何にもない笑
目を逸らすと潤一郎が隣に座った
桜)??
潤一郎)何かありましたね?ナオミの事で色々わかるんです
と言って自分が着ていた上着を被せてくれる
桜)!!
潤一郎)顔に寂しいって書いてありますよ笑
そっと頭を撫でられた
桜)…私、異能で死ねないんですよ
何故かポツリと喋ってしまった
桜)ずっとずっと……1人なんです、悲しい事に親しい人…そうだな…今じゃ治とかかな…恋人とか出来ると何十年後には居なくなってしまう……嫌で…怖くて……寂しくて…とっても怖いんだ…
力無く笑うと潤一郎はわたしを優しく抱き締めた
潤一郎)大丈夫ですよ、寂しいのはいつか来てしまう…そういうものですよ
桜)…そう……だよね
そうだよね…寂しいのはいつか来るよね…いずれはみんな居なくなるもんね…
桜)……寂しいの…いつかは来るもんね
ショボンとしたら隣にいた潤一郎が私の事を抱きしめてくれた
桜)…なんで…こんなにも寂しいんだろうね……わかんないや…
潤一郎)寂しいのは…きっと好きだからだよ、好きだから寂しいんだよ、離れたくないんだよ
桜)そう……なのかなぁ…
しょぼーんとすると潤一郎はよしよしと、優しく撫でた
桜)……ありがとう、潤一郎くん
潤一郎)いえいえ笑さっきまでどこにいました?護衛しますよ!
潤一郎は手を出して立たせてくれた
桜)ありがと笑
潤一郎)いーえ笑
潤一郎はそのまま私の手を握ってさっきまでいた部屋に向かった
潤一郎)はい、着きましたよ
桜)ありがと笑助かったよ
羽織っていた上着を潤一郎に返して中に入る
桜)ん〜……疲れたぁ
タバコをカバンの中に入れて布団の中にモゾモゾと入り込む
桜)(あったかぁーい)
冷えたからだを冷やしていると
中也)よっ、浮気寸前女の桜さん♪
桜)ふにゃ!?
さっきまですよすよ寝ていた中也が抱きついてきたのだ
中也)見てたんだぜ?外行くからついて行こうとしたらよ?
耳元でぼそっと呟いてくる
桜)ち、ちがッ…ちょっと相談してただけでッ!
後ろを振り向くとニヤーと、笑っていた
中也)お前は心配性だなぁ、俺が戦死すると言いてぇのかよ
桜)え、ちょ!
中也は私の手を握りそのまま体を起こして私の上に跨った
中也)あのなぁ〜……俺達がお前を1人にすると思うか?
桜)…え?
中也は私の手を強く握ってそのまま顔を近づけて来た
桜)ちょ、ま、まッ…
中也)ん?どうした?
中也は唇同士が触れる少し手前で止まった
桜)…1人にしないって、どうするつもりなの?
聞きたくない…けど、聞かなきゃ行けない…聞かなきゃいつこうなるか分からない…
中也)感染、できるんだろ?その異能
桜)ビクッ…い、いつそれを…
中也)見たんだよ、日記を
桜)あ…(見られたんだ…あれ、まじかァ……)
目を逸らすと頬を掴まれ目線を合わせられた
中也)見たんだよ…だいたい今から100年ぐらい前…筆で書かれていた
以下内容
今日は奴隷商人に殴られ叩かれ蹴られ…いつもの荷物運びに虎の餌にされかけた
虎に片腕を食われた…痛くて熱くてもがき苦しんだ
地面に寝っ転がって痛みに苦しんでいた
虎はすぐ目の前…ヨダレを垂らし今にも食べそうな顔をしていた…
いや、した
そんな時……
腕の痛みや熱が取れ、いつの間にか腕がある感覚があった
驚いた…腕が生えたのだ…
そこから私はさらに価値が上がった…
処女を奪ってもすぐにまた処女に戻る…殴ってもどこを切り落としてもすぐに治る…
辛い……まさか私はもう死ぬ事が出来ないのか…
カミニミハナサレタ…
以上、日記内容
桜)…どこから感染ができるって知ったの……?
中也)何となくだ、でも日記の内容的に昔は酷い扱いをされていた…と、見えるが?
桜)…わかった、話してあげる
コメント
4件
おいおい最高すぎるぜ神様どうしてこの作品が評価されんのじゃ? 不思議でしょうがない……私がもうたくさん評価するもんね!