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商品は必ず金になる。
この店は店員にもお客様にも好かれ愛されてきました、店主もきっと涙ながらに喜んでいる頃でしょう、 私も恐らく喜んでいます、胸の小さな違和感を除いては。
さて、店の営業では店員は不可欠な存在でございます。かと言ってむやみやたらと増やしすぎても上手くいかないのです、なので私は指導者である立場に居座る事に決めたのです。
それが私の生きる術、辞めたくても辞めれない数少ない存在の一つです。
【ル・ペピエマン】では店員になるまでが難しいとされてきました、商品を脱走させれば私達の責任となり、お客様に不満を残せばそれを帳消しにするようなサービスを提供しなければなりません。
例えば…高額な商品に対して不満を抱かせれば両者が納得行くまで値段が変わり続けます。
しかし店が損する事は決してしません、
商品が高額なままの状態でお客様に提供するにはもう1つの商品をおまけとして提供すればいいのです。宝をばら撒く(臓器売買)予定の商品が居ればそれをおまけとして差し出せばいいのです。
近頃、この店には店の中で10番目に珍しいとされる少女が入荷されました。
えぇ確か、商品番号は<184番>でしたか。
髪色は赤に茶色が混ざり、くすんだ緑色のメッシュが2つ入っているとの事。顔、体には恐らく暴れて抵抗した為か傷と痣が出来てしまっている、無知なもの故に商品をきっと傷付けてしまったんでしょう。
瞳には赤に紫が混ざっている、これはまた珍しい商品であります。種類は人間、でしたか
これが獣人か魚人であればもっと価値がつき値段も高額であったんでしょう。
いやはやこれは惜しい、種族を変えれる薬が欲しいところです。
明日も、また私はこの店にいるんでしょう。
早くも私の代役が居れば、居れば良かったんですがね。