私
達は今、 新しい時代の夜明けを見ています。
新しい世代が次々と生まれてきました。
彼らは、新たな時代を切り拓くのです! しかし、それは必ずしも幸福を意味しないでしょう。
彼らの中には、社会から排除された人もいます。
そして、彼らを待ち受けるのは、 過酷な現実かもしれません。
彼らには、どんな未来が待っているのでしょうか? これから先、私達がすべきことはなんなのでしょう? 彼らが社会に適応していけるよう、助けてあげたいですね。
彼らにはきっと素敵な仲間がいるはずですよ!
「…………」
ここはどこだろう?
「…………」
僕は誰だろう? 何も思い出せない。
ただわかることといえば、 自分が誰かわからないということだけだ。
「お兄ちゃん!」
「お姉ちゃ~ん!」
僕を呼ぶ声が聞こえる。
しかし、その姿を確認することができない。
辺り一面真っ暗なのだ。
目を凝らすが、やはり見えない。
光もないのか、それとも僕の目がおかしくなっているだけなのか。
「おーい!」
「こっちだよぉ!」
「ほら!早く!!」
幼い子供たちの声が聞こえる。
楽しげにはしゃぎながら、どこかへ駆け出していく。
小さな子供を追いかけて走っていくと、そこには大きな水たまりがあった。
子供が足を滑らせてしまい、転んでしまう。
「あぁーん……」
泣きそうな顔をしている子供を立ち上がらせてあげようと近寄ると、突然、子供の体が宙に浮かび上がった。
驚いて目を見開いている子供に向かって、今度は男の子が手を伸ばした。
「大丈夫?」
そう言って笑った顔を見て、女の子は頬を赤く染めた。
まるで絵本の中の王子様のように格好良い姿だったのだ。
「うん!!ありがとう、お兄ちゃん!!!」
嬉しくなった女の子が元気よく返事をする。
その様子を見て安心したのか、男の人は優しく微笑んでいた。
「さあ、行こうぜ! オレたちが主役の物語を作るために!」
「俺の本性? んなことどうだっていいじゃねーかよ。それよりこれからのことを話そうぜ!」
「へぇ~、お前ってそういうヤツだったのかぁ~」
「おいおい、そりゃないんじゃねぇの?」
「ふぅん、まあいっか」
「…………」
「おっけ~。それじゃよろしく頼むわ」
「おぉっ! マジか!? サンキュー!!」
「大丈夫だって。こっちには頼れる仲間がいるからな」
「おうっ! 任せろ!! そん時は必ず駆けつけてやるからよ!」
「えっと……ごめんなさい」
「あっはっはっはっは!!!」
「あの、すいませんでした。本当に申し訳ありません」
「うぃ~ッス。また明日な~」
「はいっ! ありがとうございます!」
「おうっ! そいつは良かったな! それじゃ今度こそ行くとするか」
「はい。僕も頑張ります」
「うん。ありがとさん」
「おう。まかせときな」
「了解です。すぐ行きます」
「分かりました。では失礼します」
「あ、ども。こんばんは」
「どういたしまして。こちらこそ助かります」
「ほいきた。んじゃ行ってくるわ」
「いえ、それは僕のセリフですよ?」
『……』
「あなたこそ、僕なんかの相手してないで、自分の仕事に戻った方がいいんじゃないですか?」
『……あなたみたいな若い子が、なんでこんなところにいるのかしら?』
「えっと……」
『ふぅん。じゃあ私が直々に教えてあげるわ。お姉さんはね?あなたのことが心配なだけよ♪』
「……そうですか。でも、僕は大丈夫なので放っておいてください」
「そう言われても困るよ。だって君は僕の友人だからね!」
「…………」
「君を助けてあげたいなぁー!なんて思うわけだよ」
「別に助けてくれなくても結構ですよ。あなたには関係ないことでしょう?」
「冷たいこと言うなよ~。君のことを心配してるんじゃないか」
「心配してくれなくてけっこうですから」
「またまたそんなことを言ってさあ」
「本当ですから。もうほっといて下さい」
「ふぅん。そういう態度をとるんだねぇ。じゃあいいよ。君の助けはいらないみたいだし、僕のほうで勝手にさせてもらうことにするから」
「えぇ、どうぞご自由に」
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