テラーノベル
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こんにちは!
さんちゃんです。
続きでございます!
読んでいってくれると嬉しいです!
「あ、ない!」
洗面所から明楽の声が聞こえてきた。
「琉輝ー!こっち来て!!」
明楽に言われ、洗面所へ向かった。
――「何がないの?」
「俺のお気に入りの柔軟剤が!」
そういうわけで、俺は明楽とスーパーに来ていた。
明楽が死んでから、俺は明楽に関するものを一気に捨てた。
見てしまえば、きっと耐えられなかったから。
俺は、正直に、それを話す。
すると明楽は、「今回は許そう。一緒に柔軟剤を買いに行くならね!」と前のような元気な笑顔を見せて許してくれた。
「あら、お久しぶり。」
スーパーに入るなり、近くのタワマンに住んでいるおばあさんに出会った。
明楽があの人、すぐマウント取ってくるからちょっと苦手、と話していたのを思い出す。
俺は明楽の前にかばうように立っておばあさんを見た。
明楽の方を見ると、やっぱり明楽は少し顔をしかめていた。
「明楽さん、入院していたと聞いていたけれど、もう元気なの?」
おばあさんは言う。
明楽は少し目を泳がせてから、「あ、そうなんです。俺、元気になって!ね、隆輝?」と言った。
「そ、そうなんですっ!元気になってよかった…」
俺も目を泳がせる。
あーあ、嘘ついちゃった。そんな罪悪感が胸に広がる。
おばあさんは少し黙った後、「そうなの!良かったわ!」と笑顔になる。
でも、しばらくして顔を赤くして呟いた。
「…ま、まぁ、自慢する人が減るのが寂しかっただけよ。」
…もしかしたら、あのおばあさんはツンデレなのかもしれない。
明楽もおばあさんの言葉に笑顔になる。
「じゃあ、俺らはここらへんで!また会いましょう!」
さっきの顔はどこへやら、明楽はおばあさんきそう言って、スーパーへ走り出した。
俺らは笑いながらスーパーへ入る。
おばあさんに嘘をついた罪悪感なんて、もうとっくに消えていた。
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