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2,024
211
にさん(23)
時は過ぎ今日から高校生になった。
友達もでき、毎日が楽しかった。
桜の並木を通ると校舎が見える。
中学の友達も同じ高校だから安心だ。
「にっしーー!!!!!」
あ、うるさいやつが来た。
「おはよにっしー」
「ゆたちゃんおはよ、」
「にっしーおれも!!ーおはよっていって!!!」
「おさでいおはよ、笑」
「うるさいしでかいし目立ちすぎてるよおさでい 」
「ゆたたは小粒だもんね」
「あ?」
「小粒ヤンキーだぁぁぁ!!!!」
「黙れ叫ぶな!!」
いつも騒がしい友達。
面白くてみんな優しくて。
小学校の頃なんて忘れてしまうほどに。
「どいてどいてー!!!」
「チャリ爆走ジジイだ!!!」
「だーれがジジイじゃごらぁ!!!! 」
「らおちゃんおはよー、笑」
「喧嘩するなぁーー!!!」
「ゆうたぁぁぁ!!!」
「こっち来んじゃねぇ!」
「もー、なにしてんの…笑」
「ンにーっしきが呆れてるよ」
「その呼び方やめて?やなと」
「アイムソーリーヒゲソーリー」
「馬鹿ばっかりだなぁー」
「お前もだろだいきりさん」
「俺は師匠に仕える奴隷だから天才」
「いや意味わからん」
騒がしすぎて道行く人々が必ずこっちをガン見する。
楽しいけど、うるさすぎな気がする。
「早く行かないと時間になるよ?」
「まーじ?早く行こ」
そして俺たちは校舎に入り入学式を終え、帰る時間になった。
らおゆたなとでいは逆方向なので正門で別れる。
そしてだいきりと一緒に帰ることになった。
「中学の頃はさー、部活でこうやって一緒に帰れんかったよね」
「うん、時間合わなかったもんね」
「久しぶりだなぁ〜こうやってゆっくりにしきと話すの」
「てか、だいちゃん部活決めたの?」
「んー?特にまだ決めてないかなぁー、師匠と一緒がいいけど」
「にしきは?」
「特に、あっ、あと兄とロゼ兄一緒の部活だからそこに入ろうかなって」
「へーいいやん」
「なんの部活?」
「んー、わかんない、笑」
「分からんのかい笑」
雑談を交えるうちに家へ近づいてきた。
「あ、俺ここやけん」
「あれ、だいちゃん引っ越した?」
「そー、ちょっとだけ高校に近いとこなったんよね」
「いつの間に、笑」
「うちの親がなんかこっちのがいいーみたいな感じで笑」
「そうだったんだ、笑」
「寂しいのかい?笑」
「うるせえ走って帰るわ笑」
「じゃあなー笑」
「また明日笑」
だいちゃんと別れたあと、俺は一人歩く。
話し相手がいないと暇で仕方ない。
たまには寄り道でもしてみようかな。
いつもの何気ない道、たまに目に入るのは廃墟になった家や、寂れた遊具など。
深緑の山の間に挟まる神社。
異様な雰囲気が漂っていた。
そして好奇心が働き、その神社へ向かうことにした。
ほぼ色のない鳥居をくぐり、中を覗くと壊れた祠に本殿らしきもの。
不法投棄された冷蔵庫など。
とても人が来るとこではない状態だった。
何より驚いたこと。
きつねがいたこと。
周りに動物なんか近寄ってこない雰囲気なのに1匹ポツンと何かを待つように。
鳥や虫さえもいないのに。
暫くその狐や本殿など眺めていたら突然目眩がした。
やっぱり人のはいるとこではなかったのだと思った。
早く出ようと後ろへ向いた時、誰かがいた。
その人は和装をしており、何故か狐の耳と尾が生えていた。
「あっ、勝手に入ってごめんなさい。」
ここの関係者なのだろうか。
「やっぱり覚えてないか、記憶消したもんね。」
「…?」
「にっしーっ、」
その人は妖艶な雰囲気なのに何処か悲しそうででも綺麗で可愛くて
思い出した。
小学生の時ここに来て出会った。
「たち、ばな…?」