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ボクと『まぁちゃん』と『カレシ(メガネの男)』の生活がはじまった。
…と言っても、ボクは動き回れる訳じゃないし、お部屋で 大好きな『まぁちゃん』を見て たまに抱っこされたり…、不本意ながら『カレシ』に抱っこされることもあるけど…
まぁ…そんな毎日を過ごしているんだよ。
『まぁちゃん』も『カレシ』も普段はお仕事でとても忙しくしている。
それでも二人はとても仲良しで 楽しく過ごしていたんだ。
そんな幸せに溢れた日々が続いて、どれくらいの年月が過ぎたのだろう…
楽しく笑ってテレビをみたり、休みの日は2人と一緒にソファでお昼寝したり…
たまにケンカもしてたけど、ボクはずっと『まぁちゃん』が『カレシ』と当たり前に一緒にいるんだろうって思っていたんだ。
それがいとも簡単に終わってしまうなんて…
ボクは想像もしていなかった…。
ある日、2人は今までにないケンカをしていた。
『カレシ』が『まぁちゃん』を裏切ってしまったんだ…。
その日から2人は口を聞かなくなった。
別々の部屋で過ごす2人。
休みの日はいつも一緒に過ごしていたのに『まぁちゃん』は一人で朝早くから出かけて
遅くまで帰って来ない日が続いた。
その日は、バレンタイン。
『まぁちゃん』は、ご馳走を作り、チョコレートとプレゼントを『カレシ』に渡した。
そして 家を出ていくことを伝えた。
夜、ボクの事をギュッと抱き締めて、まぁちゃんは、窓の外を眺めながら 涙を流し続けていた。
そして次の日、『カレシ』が仕事に出かけた後、まぁちゃんは 荷物と、リュックにはボクを入れて家を出た。