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ジャミル
「客人のお出ましだ!
みな、歓迎の音楽を!」
グリム
「にゃっはっは!オレ様ほどの
有名人ともなると、こんなに歓迎
されちまうのか」
ジャミル
「さあ、冷める前にどんどん食べてくれ」
チッ 来てしまった
これからどうするか
カリム
「お前達、なにを騒いでいる?」
寮生
「!!り、寮長!」
ジャミル
「カリム…」
カリム
「どういうことだジャミル。客を
呼ぶなんて、俺は聞いてないぞ!」
怒っているようだが、前会ったとき
みたいな性格なら
ジャミル
「カリム、これにはワケが」
カリム
「客を呼ぶときは、必ず先に報告
しろと言ったはずだ!
そうすればもっとスゲーご馳走と
音楽隊を用意できたのに〜!」
だろうな
カリム
「よう、お三人さん。よく来たな!
出迎えのパレードもなくて悪い!
俺はスカラビア寮長、カリム・アル
アジームだ。初めまして、だよな?」
ジャミル
「いいや、彼らとは初対面じゃない
お前は入場式でグリムに尻を焦がされ、
それをレイに消してもらったし、
マジフト大会前にも食堂で話をしたぞ」
カリム
「あれ?そうだったか?あっはっは
悪い悪い。俺、あんまり人の顔
覚えるの得意じゃねぇんだよな〜
気を悪くしないでくれ。そんじゃ
改めまして。お前らこれから
よろしくな」
ユウ
「今までの寮長とかなりタイプが違う」
カリム
「今日の料理も美味そうだ
出来栄えはどうだ?ジャミル」
ジャミル
「いつも通りさ。どの皿にも危ない
物は入ったいないから、安心して
食べていい。毒味も済んでる」
グリム
「むがっ!?ど、毒味っ?」
ジャミル
「カリムは熱砂の国有数の大富豪の
跡取りなんだ。命を狙われることも
少なくないから、毒味は必須でね」
カリム
「いつも大袈裟なんだよ、ジャミルは
食事に毒物混入なんて、4年前に
2週間昏睡状態になったのを最後に
最近はパッタリなくなってるし」
ジャミル
「この4年はちゃんと毒味役がついた
から無事だっただけだ。お前に
食わせる前に、毒が盛られた料理は
処理してる」
この感じからして、バイパーは側近、
従者かなんかだろうな
グリム
「おい、つまりさっきオレ様にいろいろ
食べさせてたのは、毒味だったって
ことか?!」
カリム
「あっはっは。そんなに心配しなくても、
ジャミルが創ったメシなら安心だ
ジャミルは絶対にオレに毒を盛ったり
しない」
それにしても、こんな能天気、いや、
純粋過ぎる、の方があうな
そんなやつの従者とは、大変だな
ジャミル
「なにを当たり前の事を言ってるんだ」
グリム
「コイツら、いいヤツに見せかけて
今までで1番えげつねぇヤツらな
気がしてきたんだゾ」
カリム
「そうだ、グリム。羊乳の青カビ
チーズはもう食べたか?クラッカーに
乗せて食うと美味いんだぜ」
グリム
「はあ?青カビなんて食えるわけねぇ
むががっ!急に口に入れてくるんじゃ
もがっ!」
カリム
「そうかそうか、美味いか!もっと
たくさん食えよ。あっはっは!
食べ物も飲み物もジャンジャン持って
来い。音楽も、もっと盛り上がって
いこうぜ!今日は宴だ!」
〜〜〜
グリム
「も、もう食べられないんだゾ、
うっぷ。腹がはちきれそうなんだゾ
あのカリムってヤツ、めちゃくちゃ
カビの乗ったクラッカーを食べさせて
きやがる
出されたモンは全部食うがオレ様の
ポリシーだけど、それにしたって
食わせすぎだゾ。あとレイ!お前は
食わなさすぎなんだゾ!」
ユウ
「そうだよ!普段から全然食べないし
今だけでもたくさん食べなきゃ!」
『お前に心配される筋合いはない
グリムも、悪いな。最初に言った
だろう。僕は少食なんだ』
グリム
「ついに監督生呼びも
されなくなってるんだゾ」 ボソッ
カリム
「おーい、3人とも。おやつに
しないか?アイスクリームがあるぜ
それともフルーツの盛り合わせが
いいか?ピスタチオとアーモンドの
焼き菓子もあるぞ。ジャミルに持って
来させようか」
グリム
「ふな”っ!い、いらねぇ
もう一口たりとも入らねぇんだゾ〜」
カリム
「そうか。どれも美味いから食って
もらいたかったんだけどな
ま、俺達はこの冬休みはずっと寮に
いる予定だし、いつでもメシ食いに
来いよ。な、ジャミル」
ジャミル
「ああ、いつでも」
ユウ
「何故、家に帰らないんですか?」
理由としては、この間にあった
マジフト大会に期末テストが、
スカラビア寮はどちらも最下位を
取ってしまったようで、
みんなで自主的に特訓をしようとのこと
この冬休みは6時間、魔法や実技訓練を
するようだ
だが、グリムの授業がある日と
変わらない。などの発言で、
やっぱり明日、みんなを家に返そうと
いう考えにいたった
アルアジームに対し、バイパーは少し
動揺していた
確かにアルアジーム自身が決めたにも
関わらず、急に言われて驚くのは分かるが
少しおかしいな
そんな中、アルアジームは僕達な寮を
案内しようとしたが、寮生達が特訓
しているのに寮長がそんなでは示しが
つかない
と、言うバイパーの発言から、
アルアジームも特訓することになり
カリム
「よーし、特訓終わり!さ、行こうぜ!」
ジャミル
「おい、今日の課題はまだ、、、はあ」
〜〜〜
グリム
「ほあ〜 この寮、どこを見ても
金ピカで豪華で、オンボロ寮とは
大違いなんだゾ」
カリム
「そんなに驚くほどか?確かに
とーちゃんが学園に少し寄付して寮を
綺麗に改装させたって言ってたけど」
グリム
「どんだけお金持ちなんだゾ!
オメーもしかして、レオナと同じ
王子様!?」
カリム
「アジーム家は王族じゃないから、
俺は王子じゃないぜ。親戚筋には
王族もいるけどな」
それからアジーム家について色々
話していだが聞いていない。別に覚えて
おかなきゃいけないやつじゃないからな
逆に何故こいつの話を覚えておかなきゃ
いけないんだという話だ
カリム
「ジャミルのとーちゃんとかーちゃんも
俺んちの召使いで、だからジャミル
にも小さい頃からずっと俺の世話係を
してもらってる
ジャミルはスゲー奴なんだ。頭もいいし
気がきくし、何より料理が上手い!」
グリム
「確かに、さっきの料理は
スゲー上手かったんだゾ」
カリム
「だろ?じゃあ今日は夕食も
食べていけよ!なっ?」
グリム
「なんかコイツと
喋ってると調子狂うんだゾ」 ボソッ
ユウ
「この学園では珍しい、いい人だね」
帰りたい。アルアジームは確実に
苦手だ。しかも金銭感覚が狂っている
(監督生)コイツもいるし、ここは
あそこを思い出す
カリム
「おーい、お前ら。なにコソコソ
してるんだ?こっちに来いよ」
グリム
「どひゃー!なんだここ!?
ギラギラのお宝がいっぱいなんだゾ!」
カリム
「ここにあるものは全部、家を出る時に
とーちゃんが持たせてくれたんだ
でも、寮の部屋に入りきらなくてなぁ〜
こうして物置に全部置かせて貰ってんだ」
グリム
「物置じゃなくて、もはや
宝物庫なんだゾ」
カリム
「おお。難しい言葉知ってるな、グリム
偉いぞ!で、このお宝の中でも俺が
1番気にいってるのが…あれ?
どこいった?アイツ、たまに勝手に
1人で移動するんだよな。おーい、
どこいった〜?」
これは親も金銭感覚が狂ってるのか?
どこでこれだけの大金が必要になるんだ
『チッ』 ボソッ