この前の7人での会合から月日が経ち、満月が訪れる日となった
いつもより早く書類を終わらせ深夜0時の一時間前に準備を始める
夜は冷え込むため普段の服の上から分厚めの上着を纏い自室を出た
yu「…」
周りに音が漏れないように静かに扉を閉め、基地の出入口に向かって彼は歩き出す
その少し後ろからもう一人の人影が彼を追う
km「ほんま急なんやな…」
時間を空けて二人が基地の出入口を出る
そのまま基地を出て北東に歩き出した
もちろんどこへ向かうかも想像がつかない
歩き始めて約15分ぐらいが経った頃、標的はベンチに腰掛けた
km(ん、止まった?)
ベンチに腰掛けてから特に何もする気配はなく、時間だけが過ぎてゆく
km(ただ休憩としてここに来てるだけやと思うんやけどな…まぁちゃんとは分からんけど)
特に何も収穫は得られず何事も無かったとして帰ろうとした時、背後から聞き覚えのない声が聞こえた
慌てて振り向いて見ると男が一人ベンチの方に近づいていた
ただ仲間の反応を見るに敵ではないようだ
じゃあ一体誰なのか…
離れたところから必死に目を凝らしても夜の暗闇のせいで相手のことを見ることが出来ない
km(逆光のせいで全然見えへんやん…)
相手の顔を見るのは諦めて二人の話し声を聞くことにした
もし軍や国にとって悪い話なら直ぐに取り押さえなければならない
なのでまだ基地に帰らないことにしてベンチに腰かけている二人の様子をもう少しうかがうことにした
yu「…ます」
?「…らこそ」
え、めっちゃ聞こえにくい…
そう思ってもう少し近づくことにした
草木の音を立てないように移動し、二人の会話が聞こえるぐらいの場所にたどり着いた
よし、ここから任務開始だ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!