天音said
ドアを乱暴に開けて
部屋に座ると、ソファに座った。
『さて、依頼の内容について速く話してもらおうか。こっちも暇じゃないんでね』
足を組んでにこやかに笑う。
相「・・・その態度はなんですか?」
『本当は今回の依頼は受ける気がなかったのに、あんたらがどうしてもって言うから受けたの分かってる?こっちは依頼を受ける側なんだから、態度なんてどうでもいいっしょ』
根「いいのさ!相澤くん!鬼頭天音さんだよね?今日は来てくれてどうもありがとう!」
『うん、雄英広いね。迷子になりそうだったよ』
机に置いてあるお茶を飲みながら言う。
『それで、依頼内容はヒーロー科1年A組の護衛だったよね。はい、これ』
根「?これは?」
『ん?条件』
相「!?そちらの事務所と話した時は、条件なんて・・・」
『大したことじゃないから。とりあえず、目を通してくれない?受け入れてもらえないのなら、今回の依頼は取り消しまーす』
わー、と手を上げてそう言う。
条件はこうだ。
1.夜、仕事がある日も少なくないので、寝ていたって文句を言わない。
2.ヴィランの気配を感じた時は、授業があっても抜け出す事を許可する。
3.連絡を取るため。電子機器の電源のつけっぱなしを許可する。
4.護衛のため、剣などの武器の所持、コスチュームの着用を許可する。
5.雄英側の問題には、関わらない。
根「こんな事でいいのかい?正直、もっとこう・・・」
『あはは、私は鬼じゃないからね。それを呑んでくれるならいいよ〜』
根「分かったよ。その条件を全て呑もう」
「あ、ホント?」と上機嫌のまま、
足を組みなおす。
『あと、大体予想はつくけど、私に護衛を頼んだのはあんたらの意思じゃなくて彼奴等のせいだろ。ヒーロー公安委員会の差し金だ』
「「!!?」」
やっぱり・・・
依頼の電話を聞いた時からもう予想はついていた。
ヒーロー公安委員会は、昔から私を捕まえて保護しようとしていた。
ある怪物がいたから。
『アギが先日、雄英の近くに出現した。私が捕まえたけど、少し遅れていたら生徒に被害をもたらしていた。アギは、雄英の生徒、いや、それだけじゃない。教師たちにも被害を及ぼす可能性がある。・・・むしろ、そのために作られたヴィランだから。アギを倒せるのは私しかいない。そのために、護衛を頼んだんだろ』
根「・・・そうだよ。先日、ヒーロー公安委員会から連絡があってね。黙っていてごめんね」
校長は、悲しそうに頭を下げた。
『いや、気にしてない。護衛はちゃんとする。そのかわり、絶対にアギとは戦うな』
パクっと、机に置いてあったお菓子を一口食べた後、
立ち上がる。
もう話は無いしね。
『それじゃあ、バイバイ』
と言って、校長室から出た。
コメント
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話の作り方が上手すぎる、、
続き待ってます!