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 こんな風に暢気のんきな会話を交わしている間にも、スタンピートの後続部隊、モンスターの群れはアスタロトやレイブ、倒れたままのペトラやギレスラ、直立したまま待機させられているズィナミ、パリーグ、エンペラ、カゲトを害してやろう、殺ってやる気満々で襲い掛かり始めていた。


 しかし、次々と現れて凶暴な爪や牙を剝き出し襲い掛かる魔物達は、一つの例外もなく次の瞬間には、自身の頭部や胸部に致命傷の裂傷を負ってもんどり返り、虚しく命を散らし続けて行ったのである。

 類推してみた所、偉そうに話しながらもアスタロトが『反射』の範囲を広げて、待機組みまで守ってくれたのではないかと想像できる、きっとそうなのだろう、こいつも割りとツンデレな所が有るからね。


 都合、八者を包み込んだ『反射』のドームに向けて、間断なく襲い掛かり次の瞬間爆砕しているモンスター達は、中々に煩かった。


 ドゴッドゴッ! バンッバンッ! グシャッ! グチャッ! バゴバゴッ!


 この状態では落ち着いた話も何も有った物ではないのでは? アスタロト自身もそう思ったのだろうか? 面倒臭そうな表情を浮かべながら口を開いたのである。


『騒々しいな…… しばし待つが良いレイブよ…… 『地に潜みし大きなる災いよ 抉られた突き刺す痛みの鎖から汝の腹を解放せんとする主の声を聞け 百の顔にて百の災厄を我敵にもたらし って汝の空腹を満たすが良い いにしえの盟約汝の誓いを今ここに遂行せよ 来たりて踊れ 喰らい尽くせ 百頭の魔 召還サモン 暴虐の王テューポーン』 ふむ、まあこれで良かろう♪』


 アスタロトが何やら呪文的な言葉を唱えた次の瞬間、レイブはこれまで目にした事が無い巨大な物を目の当たりにし、天を見上げて息を呑む事となる。


 地面を突き破って現れたのは円柱状の柱であった。

 柱の表面は何か粘液のような物で包まれているらしく、太陽の光を不規則に反射してヌラヌラとした質感を感じさせ何とも不快な感情を想起させた。


 一旦天に向けて真っ直ぐに伸びた円柱は、何かの触覚や触手の様にグネグネと動き回り周囲にその先端を向け、見つめるレイブの目にも一瞬では有るがその容姿を見せ付けたのである。

 円柱の様だと形容した巨大な触手は管状だった様だ。


 ぽかりと開いたままの円形のそれには鋭い牙が何百と生え並び、見る限り管の奥行き一杯を敷き詰めてガチガチと音をさせながら、互いに打ち付け合いそれぞれが生きているかの様に蠢き続けている。

 サイズこそ比較対象にならないほどかけ離れてはいるが、ヤツメウナギやヌタウナギの口に酷似していると言えるだろう。

 とは言え、目や鼻、耳や触覚に当たる感覚器官は見当たらなかったが……


 アスタロトの呪文から察するに、この巨大な吸血生物っぽい個体が暴虐の王、テューポーンさんと言う事だろうか?


 そう考えたレイブの予想は次の瞬間には軽く裏切られたのである。


「え、う、嘘……」

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