nghb
かなり短編
ご本人様とは関係ありません
皆さんこんにちは。
四季凪アキラです。
ただいま私は恋人であるたらいに抱き着かれております。
なぜかって?
私にもわかりません。
出会ってそうそう肩に顔をうずめられそれっきりです。
頭を撫でようとしたら抵抗されるし…。
生殺しってやつです。
そしてそろそろ私の理性も限界が来そうです。
「あの、たらい?どうしたんです?」
そう聞いても反応がない。
「たらい?」
「…が…もん…。」
「はい?」
小さい声で何かを言ったたらいに聞き返す。
するとばッと顔を上げ言った。
「だって、ほくろの位置って前世にキスされたところにあるんやろ?」
「は?」
「わっちさんが教えてくれたんよ。」
あぁ、なるほど。
確かにそういうのもありますね。
BL本で。
スゥ…。
どんなシチュエーションだよ!!BL本すぎるだろ!!!お前は主人公か‼えぇ‼
「あ、アキラ…?」
「あ、すみません。声に出てましたか?」
「おん…。」
「ならもう隠さずに言いますが、諸説があります。」
「しょせつ?」
「いろんな言い伝えがありますよ、ということです。」
「?嘘やったってこと?」
「そうではなく、そういう一例もあるよ、ということです。」
「なるほど。」
「わかっていただけました?」
「おん。でもさ、もしほんとだったらやだな。」
可愛すぎるだろ。
嫉妬ですか?
え、この純真無垢でピュアッピュアのたらいが?
好きすぎる。
そう思っているとたらいが首にキスをした。
「え?」
「来世でも俺と出会えますようにって‼‼」
「そうですか。なら私もキスをしてもいいですか?」
「アキラなら大歓迎やよ。」
たらいの白くてまっさらな首筋にキスをし、強く吸う。
口を放すとそこには赤い花が咲いていて、とてもきれいだ。
「愛してます。…雲雀。」
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