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「じゃあまた明日ね」
「うん、ばいばい」
カフェに行ったあと由依と別れた。
最近、やけに街がきらきらしている。
クリスマスか。
来週の土曜日から冬休み、その翌日はクリスマスだ。去年は由依が酒井と過ごしたから、私は家族と過ごした。
今年は由依とどっか行こうかな。
「ありがとうございました〜」
スーパーを出た瞬間、外の冷気を一気に浴びた。
「さっむ」
店員さん、サンタ帽してたな。そういえばもうすぐクリスマスか。今年は凌とイルミネーション見に行こ。
「、あ」
見慣れた姿を目にして思わず声を出してしまった。
「おお、由依」
「今帰り?」
「うん、カフェ行ってスーパー寄ってた」
「そうか、俺も今から買い物してく」
京介は、じゃあなと言ってスーパーに入ろうとした。
「あのさ京介」
京介は振り返って私の顔をじっと見た。
「京介さ、萩原になんか言ったりしてない?それか凌か」
「なんで由依から萩原の話が出てくんの」
「凌が萩原学校来ないの気にしてるから」
そう言うと、京介は少し嘲るように小さく笑った。
「凌と付き合ってんのかみたいな」
「、、付き合ってないよ」
「うん、両者否定」
「それだけ?」
「まあ後は、凌はあいつの頭脳が目当てってくらい」
「どういうこと?」
「そのままだろ。勘違いしないようにな、あいつが」
京介はそう言ってスーパーに入って行った。