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日本の都会、それは東京だ。だがそんな東京にも田舎というものは存在する。その田舎に誰も寄り付かなくなったアパートがあった、そのアパートの名は…
俺は東京の大学に通うことになった大学一年生、山本 雄(やまもと ゆう)だ‼大学祝いに念願の独り暮らしをする事になった。だが東京のアパートの家賃は高いので大学から一時間ほどにある田舎のアパートに住むことになった。そのアパートはなんと七畳で家賃が月8000円という激安アパート、事故物件なんか通り越してちゃんと住めるのかという心配が頭をよぎる、床とか抜けそうで怖い。そう思いながらサビた階段をカツン…カツン…と上がっていく。俺の部屋は6号室だ、ガチャと、ドアが開く。中は意外と奇麗で一安心した。
「とりあえずは住めそうだな」
俺は持ってきたものを部屋のすみに置き、部屋を整理することにした。
「ふぅ、大体はできたし、残りは明日にするか…」
そういうと俺は持ってきたお気に入りの毛布にくるまる。”ふぅ”と一息…
「はっ‼」
時間にして15分ほど、気付けば俺は寝ていたらしい、ぼ~っとしていたが後に何か異変に気付く。太もも辺りがが冷たいのだ、体などは温まっているのに、太ももあたりだけが異様に冷たい。俺は”なんだ?”と、毛布の中を覗いてみた。するとそこには見知らぬ女性が居た。年齢は俺と同じくらい、俺は咄嗟に叫びそうになったが金縛りのようなもので声どころか体も動かない。するとそ女性はこっちを見るとウニョウニョと上がってきて俺の顔と3㎝ほどの距離になったところでその女性は
「久しぶりにお客がきたから誰かと思えば、子供か」
女性は不審な笑みを浮かべた、そして俺の顔との距離が5㎜ほどになったところで、どこからともなく
「ちょっとまった‼」
と聞こえてきた。それと同時に金縛りのようなものが解けたので俺はマッハの速さで部屋のすみに移動し震えながら”ごめんなさい”と呟いていた。すると真後ろから
「危なかったな少年、もう少しでタヒぬところだったぞ」
と聞こえたので俺はそ~っと後ろを振り返るとそこにはまた見知らぬ女性が居た。
「うわああああああああああああああああああああああああ‼」
俺は叫びドアの方向へ走った。ドアとの距離が15㎝ほどになったところで、ドアが開いた。そこには、また見知らぬ女性が立っていた。
「ネムちゃんにホワルン⁉ここで何してるの⁉それにその男の子って…」
その女性はそう言った。俺は、さっきの事もあってか気絶していた。
「…はっ‼ここは…」
俺は三時間ほど気絶していたらしい、目の前にはドアに立っていた女性がいた。
「…‼う、うわあああああああああああ‼」
俺は叫んで部屋のすみに行った。するとその女性は
ルナ「あ、ごめんね…急に倒れたから…わ、私はここに住む幽霊のルナ」
雄「ゆ、幽霊⁉な、なんで…やっぱり8000円はおかしいと思ったんだよ…ブツブツ」
俺は恐怖のあまり何故か冷静になってしまった。こうして、幽霊との共同生活は始まった。