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影の同盟 ― 侵食 第4章ブリーフィングルーム。
全員が揃う。
空気は重くない。
だが、軽くもない。
モニターに映るのは、市街地の地図。
てんが操作する。
「三日前から、各地で小規模な停電と通信障害が発生している。」
キララが続ける。
「共通点はひとつ。影の濃い場所――高層ビルの裏、地下通路、廃工場。」
ナイトが眉をひそめる。
「また“影”かよ。」
ルクスが静かに言う。
「港の戦いの後からよ。まるで、闇が広がっているみたいに。」
すいは腕を組む。
鉄パイプが、かすかに震えた。
誰にも分からない程度に。
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新たな任務
ボスが告げる。
「今回は制圧ではない。調査だ。」
表示されるエリア。
旧地下鉄区画。
十年前に封鎖された路線。
「影の同盟の痕跡が検出された。」
あくが口を開く。
「罠の匂いしかしねぇな。」
「だろうな。」
ボスは否定しない。
「だが放置もできない。」
編成が発表される。
前線:すい、蓮
支援:あく、てん
別動:リリ、キララ
外周警戒:しょう、ナイト
ルクスは後方分析。
すいが軽く笑う。
「地下か。暗いのは嫌いじゃねぇ。」
蓮が横目で見る。
「光が必要になるな。」
その言葉に、すいの視線が一瞬だけ落ちる。
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地下へ
夜。
封鎖された入り口を抜ける。
冷たい空気。
湿った匂い。
懐中ライトが闇を切り裂く。
だが、
奥へ進むほど光が弱まる。
「電波、乱れてる。」
てんの声がイヤーピースから届く。
「あく、距離詰めて。」
「了解。」
足音が静かに響く。
そのとき。
すいの鉄パイプが、
微かに光る。
「……またか。」
蓮が気づく。
「反応してる?」
「ここ、濃い。」
闇が。
濃い。
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異変
壁。
黒い染み。
触れた瞬間、
それは“動いた”。
影が、壁から剥がれる。
「接触!」
すいが即座に刃を展開。
一閃。
影が裂ける。
だが消えない。
分裂する。
「数が増えるタイプかよ!」
あくが前に出る。
高周波装置起動。
影が歪む。
てんが叫ぶ。
「通常個体じゃない!これ、実験体だ!」
蓮が銃を撃つ。
閃光弾。
一瞬、影が縮む。
だが――
奥から。
足音。
ひとつ。
ゆっくり。
闇の奥から、
小さな影が歩いてくる。
全身に紋様。
港で見たものと同じ。
だが、幼い。
「……子ども?」
リリの声が無線越しに震える。
その子は顔を上げる。
目は、黒い。
感情がない。
「影は、増える。」
声は、あの男と同じ響き。
二重に重なる。
すいの背筋が冷える。
鉄パイプが強く光る。
まるで反応するように。
「お前……何者だ。」
子どもは、首を傾げる。
「器。」
その瞬間、
地下全体の影が揺れた。