episode 1
「よし、到着。」
秋の風が吹き抜くミアレの街に、1人の少女が目を輝かせる。
水色のカーティガン、長い髪の毛、丸目な瞳の少女は切符を握りしめて辺りを見渡す。
少女が電車を降りると、そこには彼女が知らない別世界が広がっていた。
しばらくすると、彼女が乗っていた電車はどこか遠くへ走りたってしまった。
「えっと……改札は…。」
彼女の切符を持つ手が少し震えていた。
たくさんの人が出入りする改札を見つけ、自分も後に続いて改札を出る。
彼女は息を飲む。
ものすごく輝いたこの街に、足を踏み入れる。
「何かが……見つかりますように。」
小さなカババンを握りしめて、彼女はこの街……ミアレに片足を突っ込んだ。
彼女はこの街……ミアレに導かれた。
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