青い、青い空からとろりと溶けて落ちてきた。あれはなんであっただろうか。
あれはきっと空の子だ。青い瞳に真っ白な肌や紙。まるで晴れた日の様なお日様の匂い。
まるで空そのものだ。空の産んだ申し子だ。
今頃きっと空がこの子を探して泣くだろう。空が泣けばこの子はきっと帰ってしまう。
空がないても返さんとするなれば、きっと空は怒るだろう。空を割いて轟く音で喚いて無理やりにでも連れていくだろう。
だから空の子よ、早くお帰り。
あの空へ。
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